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help リーダーに追加 RSS 「さみしさの周波数」 乙一

<<   作成日時 : 2006/06/15 20:13   >>

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さみしさの周波数
乙一〔著〕
角川書店 (2003.1)
通常2-3日以内に発送します。


内容(「BOOK」データベースより)
「お前ら、いつか結婚するぜ」そんな未来を予言されたのは小学生のころ。それきり僕は彼女と眼を合わせることができなくなった。しかし、やりたいことが見つからず、高校を出ても迷走するばかりの僕にとって、彼女を思う時間だけが灯火になった…“未来予報”。ちょっとした金を盗むため、旅館の壁に穴を開けて手を入れた男は、とんでもないものを掴んでしまう“手を握る泥棒の物語”。他2篇を収録した、短編の名手・乙一の傑作集。


あー久しぶりに読みました。乙一さん作品。
ホラーっぽい作品とこういうリリカルなのと,いろんなもの書かれてますが
今のところリリカルなやつをたくさん読んでます。リリカルだなあほんと!
乙一さんはたぶん同年代なんですが,…今までの同級生男子などを思い
かえしては「あいつらあんなだったけど心の中は…!!」といろいろ考えて
しまいました。

収録作は4編です。
‘未来予報’
…詳細は上記内容説明を参照のこと。ほんっとに詳しく書いてんな…。
あとがきによるとこの作品は「せつない話を」と言われて書いたものだそう
ですが。あたしからみたらせつなさというより,ちょっと異なる感情を抱き
ましたよ。なんだろう。さびしさとかほのかな温かみとか。
それをせつなさというんだろう!という意見もあると思いますが,微妙に
違うんですよ。なんていうんだ,この感情を!!

‘手を握る泥棒の物語’
これも内容は上記で。今思い出したけど,これ数年前の○○ウォーカーで
「映像化するにあたりキャスト募集!」みたいな広告が出てたような。
ってことはドラマか映画になったのかな。こんな短い話どうやって膨らませ
たんだろう。展開はかなりベタ,でもラストはちょっと「ふっ」と口端を持ち上
げて笑いたくなるようなそんな作品。

‘フィルムの中の少女’
古い8ミリのフィルムに残されたきれぎれの映像。その中に映っていた
少女は,実はその場にいなかった。そして繰り返し見るうちに,徐々にその
少女はゆっくりと画面側に顔を向けるようになり……
とか書くと完璧ホラーなんですが。いやホラーっぽい要素も確かにあるん
ですが。最後まで読むとホラーではなく,リリカルな話です。哀しいけど。

‘失はれた物語’
たぶん収録作品中一番かなしい話かと。とても短いし,最初に大きく動く
のであえて内容説明は書きませんが。
この作品に出てくる夫婦どちらもいい人で,だからこそ哀しい。
真っ暗な話なのに,不思議と絶望感はないそんなお話。

ライトノベル作家で,そのうち一般向けの本を書き始めた先駆者…と呼んで
もいいんでしょうかね。
今までもそういう方はいたでしょうが,なんか一番派手やかにメジャーに
躍り出た感じが。
ライトノベル作品は少し読んでますが,一般書はまだ読んだことないです。
さあて,次は何を読みましょうか。

さみしさの周波数
さみしさの周波数 (角川スニーカー文庫)

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