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内容説明 物語は「世界の果て」にある小さな食堂を夢見ながら始まり、静かにゆるやかにつづく。どこからも遠い場所で、どこよりも近い、すぐそばで−。クラフト・エヴィング商会の物語作者が語る、ひとつながりの16の短編集。 結構前に単行本で読んでたものの、感想を書きあぐねて挫折。んで、文庫化されたときに購入したので、再チャレーンジ! 世界の果ての食堂の話を描きたくて、でもどうしても物語のしっぽを捕まえられない吉田くん(作者?)。敬愛する先生からヒントを得て連作集を描くことになるが、それはビートルズのホワイトアルバムにまつわる人々の小さな話でーというお話。 ええと、だから吉田さんのことが描かれる話のなかに、さらに吉田さんによって描かれる物語が入ってると。いわゆる入れ子状態? 「針がとぶ」とか「空ばかり見ていた」で描かれていた小話と雰囲気はよく似てます。世界中で愛聴されたであろう名盤「ホワイトアルバム」を巡る物語って、考えてみるとそりゃあいっぱいありそうですよね!手にした人それぞれに人生があるわけだし、ドラマがあるわけだから。中から厳選された物語…とするにはあまりにも素朴で静かなエピソードですが、だからこそ本当にどこかでこういうシーンが展開されたのかもな。という気にさせてくれます。 読むといつもこの世界の住人になりたくなります。そんな力が吉田さんの物語にはあります。 大声でおすすめ!とは言えないけれど、気にいってくれそうな人にはそっと差し出したい、そんなお話たちでした。 フィンガーボウルの話のつづき
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