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<<   作成日時 : 2008/01/04 15:21   >>

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秋の牢獄秋の牢獄
恒川 光太郎

角川書店 2007-11
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内容説明
女子大生の藍は、秋のその一日を何度も繰り返している。毎日同じ講義、毎日同じ会話をする友人。彼女は何のためにこの日を繰り返しているのか。この繰り返しの日々に終わりは訪れるのだろうか・・・・。表題作ほか全3編収録。

秋ごろ予約したものの、人気があってなかなか読めずにやっと手にした作品。上の内容説明を読んで、いったいどんな話なのかとドキドキして読みました。
3編収録されてますが、どれも「なにかに閉じ込められた(もしくは、ている)人」が主人公となってます。

表題作は、上の説明通りの話。
自分がそんな境遇になったことないから言える話だとわかってますが、ただ前と同じ日を繰り返すことだけ見たらそんなに悪いことでもないかと。逆にずーっとそこにいるだけでモラトリアム期間を延長することができるしさー。
それよりも、やっと見つけた仲間が次々と消えていったり、どうもそれにはたまに目にするあの怪物が関わってるらしいことのがよっぽど怖いです。

2作目「神家没落」は、ひょんなことから神様代理をすることになった男が、そこで生活しつつも自分の代わりを必死で見つけ、しかしその後……というお話。
上の内容だけ読むとわかんないと思いますが、これ本当に怖かったです。他の読書ブログさんでは3作目が一番怖いとしてる人も多いですが、わたしはぶっちぎりでこっちかも。主人公が罠にはまって(?)代行をしはじめるところはまだいいんです。ただ後半の展開がっ。よもやそんな展開をするとは思ってなくて、やや血の気がひきつつもやっと読み終えたという……
ホラーが苦手なわたしですが、この作品がデッドラインかも。これがこんなに怖いと思ううちは、平山夢明さんの作品などには決して手をつけないでおこう。うむ。

3作目「幻は夜に成長する」
やさしく不思議なおばあちゃんと暮らしていた主人公。人との交流はあまりないものの、穏やかに生活をしていたが、ある日住んでいた家が全焼し、主人公は実の親のところに戻されて…から始まるある女性の半生が描かれた作品。
読み始めた当初から平衡感覚がおかしいというか、妙に不安にさせる作品でした。思い切り怖い出来事はないものの、ゆるく真綿で首を絞められるようなこころもとさを感じるというか…
物語の終わり方もうまいなと思いました。

いやーデビュー後わずか3作目なのにもう独自の世界を作ってますよね、恒川さん。
これからも応援したいと思います。で、でもですね。わたしあんなに有名になって、かつ評価の高いデビュー作をいまだに読んでません。
今年は読めたらいいなと思います!

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「秋の牢獄」恒川光太郎
秋の牢獄恒川 光太郎 (2007/11)角川書店 この商品の詳細を見る 「秋の牢獄」「神家没落」「幻は夜に成長する」の三編を収録。 ...続きを見る
しんちゃんの買い物帳
2008/01/04 19:12
秋の牢獄
JUGEMテーマ:読書 11月7日、水曜日。女子大生の藍は、秋のこの一日を何度も繰り返している。毎日同じ講義、毎日同じ会話をする友人……。何のために11月7日は繰り返されているのか。この繰り返しに終わりは訪れるのか?角川書店HPより ...続きを見る
ぼちぼち
2008/01/04 20:34
秋の牢獄 / 恒川光太郎
秋の牢獄(2007/11)恒川 光太郎商品詳細を見る 十一月七日、水曜日。女子大生の藍(あい)は、秋のその一日を、何度も繰り返している。毎日同じ講義... ...続きを見る
みすじゃん。
2008/01/05 00:57
秋の牢獄 / 恒川光太郎
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おさんぽ文庫
2008/01/05 15:23
「秋の牢獄」恒川光太郎
秋の牢獄 恒川 光太郎 JUGEMテーマ:読書 ...続きを見る
ナナメモ
2008/01/05 22:03
11月に読んだ本(後編)
後半です。長いので、興味のあるところだけ読んでくださいね ...続きを見る
日々茫然
2008/01/08 01:38
秋の牢獄
秋の牢獄 恒川光太郎 角川書店 評価☆☆☆ ...続きを見る
ハムりんの読書 おすすめの本 感想とあら...
2008/01/09 21:40
秋の牢獄⇔恒川光太郎
異界の空を見上げて ...続きを見る
らぶほん−本に埋もれて
2008/01/16 15:23
『秋の牢獄』/恒川光太郎 ◎
背後を、闇を纏った「何か」が通り抜けたような、密やかな悪寒がした。 ・・・これは、本当のホラーだ。ホラーだけれど、ただ恐怖を煽るというのではなく、しんしんと降りつもる仄かな寂しさを湛え、「ひと」の心を静かな暗がりに捕えて離さない。 ・・・何をカッコつけてるのかって?いや、そうじゃないんですってば!ホント、これは、すごいですよ。ガンガン恐怖を煽るホラーは逆に怖くないんですよ。しんしんと静かに、段々と捉えられて、逃げるタイミングを失って、底なし沼に引き込まれて、振り返ると、そこには密度高く... ...続きを見る
蒼のほとりで書に溺れ。
2008/01/21 21:49
秋の牢獄 恒川光太郎
装画はミヤタジロウ。装丁は片岡忠彦。初出「野性時代」。短編集。 十一月七日を繰り返す女子大生。屋敷から出られない青年。幽閉され幻術を強制される女―。「牢獄」をテーマにそれぞれ異なるアプローチ。時間、場所 ...続きを見る
粋な提案
2008/01/23 02:28
「秋の牢獄」恒川光太郎
秋の牢獄 ...続きを見る
本のある生活
2008/03/14 21:06
秋の牢獄 恒川光太郎
秋の牢獄 ■やぎっちょ読書感想文 ...続きを見る
"やぎっちょ"のベストブックde幸せ読書...
2008/06/16 15:58
秋の牢獄(恒川光太郎)
いよいよ恒川さん既刊本で最後の1冊となってしまいました。あ〜読むのがもったいない;;;と思いつつ、ワクワクと期待しながら読みました。 ...続きを見る
Bookworm
2008/09/25 10:02

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コメント(17件)

内 容 ニックネーム/日時
独特な世界がぎゅっと詰まってるようで、恒川作品は短編の方が好きです。「夜市」は名作ですよねー。
しんちゃん
2008/01/04 19:17
不思議で懐かしい世界観の作品ですよね〜。
怖いけど怖くない…ですが、2つ目が怖かったんですね。なるほど。私は家の方に目がいってたのであんまり感じなかったですけど、確かに後半は嫌な感じはしますね。
確かに平山作品はきついかも(笑)
ちきちき
2008/01/04 20:34
>しんちゃん
すごく雰囲気のある文章を書かれますよね〜うっとり。「夜市」についてこきおろした意見を聞いたことがありません。どんどん期待が高まります^^
まみみ
2008/01/05 13:39
>ちきちきさん
独自の世界観ですよね。怖いけどつい読んでしまうのは、それに心魅かれてしまっているからかも。平山作品は実はトライしようと思って、最近借りてみたんです。でも一話目をパラ読みした時点でギブでした。うーむ、いつか読めるようになるんでしょうか…。
まみみ
2008/01/05 13:45
「神家没落」の後半は確かに怖かった。だけど、最後にきっちりとケリが憑いてよかったなって思ったんです。それに比べて最後の物語!その先を考えるとゾゾゾっとしました。
なんにしても恒川さん、今後も期待ですね。
なな
2008/01/05 22:03
どれもフィクションなんだけど、もしかしたら本当に在ることなのかもしれない。そう思ってしまう物語でした。きれいに終わる作品あり、余韻を残す作品あり…恒川さん、本当に上手ですね。次の新刊はいつごろ出るかなぁ。
まみみ
2008/01/06 20:09
この方の作品はどれも、「異界」がキーワードだと勝手に思ってるんですが、作品ごとに全部違う「異界」で、独特で、怖くて、でも魅力的で、「夜市」以来ずっと魅了されてます。
次の異界がどんなものになるのか、今から楽しみです(*^_^*)

ちなみに、朱川湊人さんの作品も、似た感じで良いのがありますよ☆
朱川さんのは、ホラーチックなのと、ちょっとノスタルジックなホラー色弱めなのと分かれているので、作品によりますけど…
『かたみ歌』『わくらば日記』『都市伝説セピア』とかオススメです。既読だったらすみません(汗)
ひなにゃんこ
2008/01/08 01:35
同じキーワードでも幅は広がるんだなぁと思えますね。どんな風に考えてるのかなと作者の頭の中を覗いてみたいです。
朱川さん、1作だけ読んだことあるんですよ。そのあとひなにゃんこさんもおすすめの「わくらば日記」とか借りてたんですけど、読めず。また今度チャレンジしてみます!
まみみ
2008/01/10 20:40
こんにちは。
「神家没落」が私は一番のお気に入りです。
恒川さんの世界が詰まったような一冊でしたね。
ホラーだけれど、どこか古典的で幻想的な匂いのする作品が好きなのかもしれません。
次回作、ますます楽しみです。
らぶほん
2008/01/16 15:27
らぶほんさんこんにちは。
らぶほんさんは「神家没落」が好きなんですね。あの怖い話を!尊敬します〜〜
恒川さんの独特な世界に惹かれる人はこれからも増えそうですね。もちろんわたしはもうおもいっきり引き込まれてます!
まみみ
2008/01/18 09:21
まみみさん、こんばんは(^^)。
私も、2番目が怖かったです。でもどっちかというとホラーな面じゃなくて、グロテスクな殺人を起こす男との対決がですが。
しんしんと深みに嵌まっていく感じのする3篇でしたね。
水無月・R
2008/01/21 21:55
水無月・Rさんこんばんは〜
ですよねですよね!二話目がもう!!もうこれ、何もかもが怖いです。トラウマの一話になりそうです。
言われるとおり、静かに追い込まれる怖さに満ちてました。これでデビュー3作目。ほんとすごいです。
まみみ
2008/01/22 20:14
二話目、怖かったですね。住む人によってこうも変わるものかって、戦慄でした。
平山夢明さん未読ですが、読まないように気をつけます。

トラックバックさせていただきました。
藍色
2008/01/23 02:35
恒川さんのはじわっとくる怖さですね。普通に読んでて、そんな展開するの?と思い始めたときにはハマってしまっているというか。平山さんは試しに短編一話だけ読むってのをおすすめします。
まみみ
2008/01/25 01:01
「神家没落」は怖かったですよね。日本的な怖さも、後半のグロテスクな怖さも・・。でも一番好きです。
恒川さんの異界って、怖いけどなんだかひかれてしまいます。でも、主人公たちもこうして囚われていったのかもと思うと、また怖いです・・。
june
2008/03/14 21:12
ほんっとうに怖かったですけど、一番印象的でした。たぶんこれは(わたしにしては珍しく)しばらく記憶に残るだろうなー。
ふらふらと近寄ると、取りこまれそうな気になりますね。おそるべし恒川ワールド!でもきっとこれからも読み続けてしまうと思います。
まみみ
2008/03/20 13:17
こんにちは。
とうとう最後の既刊本を読んでしまいました^^;
でも、あいかわらずの恒川ワールドを堪能できたので良し、って感じです。

表題作は、私も一人、また一人と消えていくのが怖かったです。いつ自分の番がやってくるのか・・・と待つのも怖そう。
怖いんだけど、このぞくぞくがクセになりそう^^;;;
すずな
2008/09/25 10:06

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