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help リーダーに追加 RSS 「九つの、物語」 橋本紡

<<   作成日時 : 2008/05/09 21:59   >>

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九つの、物語九つの、物語
橋本 紡

集英社 2008-03
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内容説明
ある日突然、「いないはずの」お兄ちゃんが帰ってきた。温かな時間は、ゆきなが失っていた「ある記憶」によって崩壊していく…。繊細で壊れやすい心に響く、生きることの愛しさに溢れた9つの物語。

おぉう。これはいいですね。
今まで読んだ橋本作品では、一番好きな一冊かも。

大学生の女の子・ゆきなとそのお兄さんの日常を丁寧に描いたお話です。料理上手のお兄ちゃんの手料理に舌鼓をうったり、お兄ちゃんの部屋にある古い文庫本を読んだりして、お兄ちゃんに甘えつつ片方で彼氏とゆっくり愛情を育んだり、けんかしたりもしたりして。あの時期特有の、自由だけど守られた閉じた空間の、陽だまりみたいなやさしさに主人公はつつまれてます。

まあ不思議なことはあるものの、特にでかい事件も起こらず終わるのかなーと思ってたら後半にきました。
最後は怒涛のような展開です。
まあなんとなく流れは読めてたんで、泣くほどまでにはいかなかったんですが…例の別れのシーンはやっぱりうるっときますね。
もっと若い純粋なころに読んでたら、号泣してたのかも。若人の感想も聞いてみたいものです。

最後がそんなふうだからこそ、前半で描かれてた情景のひとつひとつがより温かくみえました。

このお話、一章ずつ古い名作のタイトルがつけられてるんですが、…ほとんど読んでない自分がなんか恥ずかしかったです。泉鏡花とか田山花袋って読んでないんだよな。こういうの読む適齢期っていつなんですかね。中高大学生のときは読んでも意味がわかんないけど、社会人になったらゆっくり読む時間もないっつーか。いいわけですか。
でも『山椒魚』はラストが2パターンあるって知ったのでちょっと読んでみたいです。

毎度ながらご飯もとってもおいしそうでした。
禎文兄やんのレシピの中でも、特にこれは知っておきたかった「禎文式トマトスパゲティ」のおおまかなやつを最終章に載っけてくれてたのもよかったなぁ……これは絶対試す。そして(哀しいほどに)数少ないマイ・レパートリーに加えてみせようじゃありませんか。

このトマトスパゲティをはむはむ食べるごとに、「ああ、そういえばこのパスタはあの作品の…」って思いだすと思う。やっぱり味覚や触覚に訴えかける作品は強いな〜〜。

うんうん、いいお話でした。い、いやご飯がおいしそうだからってだけではなく!(←墓穴)

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九つの、物語
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2008/06/28 14:18
九つの、物語 橋本紡
九つの、物語 この本は本のある生活のjuneさんにオススメいただきました。ありがとうございました。 ■やぎっちょ読書感想文 ...続きを見る
"やぎっちょ"のベストブックde幸せ読書...
2008/08/01 00:06

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コメント(6件)

内 容 ニックネーム/日時
ゆったりと流れる時間の心地いい作品でした。
ごはんがおいしそうな作品ってそれだけでちょっと評価上がりますよね♪
トマトスパが食べてみたい…

近代文学はねえ、大学時代にもっとちゃんと読んどいたら良かったって猛烈に思います。じっくり読みたいイメージがあるので、社会人には向かん(いいわけ)
ちきちき
2008/05/10 20:21
遅くなってすみません<(_ _)>

そうなんですよ、ごはんが出てくるだけでポイントあがります。これはもう自分ではどうしようもないですねぇ。っていうかトマトスパのレシピ書き写す前に返してしまいましたぁぁ!!あああああ……

わたしも大学時代にもっと読んでおけばよかったです。あの頃は児童文学にハマって、そっちばっかり読んでたんですよね…なにやらいろいろとまちがった青春を送っていたことにいまさら気づきました^^;
まみみ
2008/05/18 22:36
ここにあげられいる本、自慢じゃないけど一つも読んでません。
本当にこういうのは学生時代に読まなきゃいけないんですよ。

出てくる食べ物、本当に美味しそうでした。
こんなおにいちゃんがいたらよかったのに。
なな
2008/06/15 21:27
いやぁ、文学部とかで専攻してるとか、ちょっと背伸びしたくて…とかいう人以外そんなに読んでないんじゃないですかね。わたしたちの年代では。と正当化してみましたが。

わたしもこんなおにいちゃん欲しいです。ごはん!まずはごはん作って!と。…ヒドい妹になりそうですね^^;
まみみ
2008/06/18 16:56
まみみさんレシピ移す前に返しちゃったんですね・・。
トマトスパゲティ作ったのか聞こうと思ったのに。
これ、よかったですよね。いえ食べ物がたくさんでてくるからだけじゃなく(笑)。
私も今まで読んだ橋本さんの作品のなかで一番好きかも。
そして同じくここに出てくる文学作品、ほとんど読んでません。読んでたのは中学時代はまった太宰のだけでした。
june
2008/06/28 14:17
そうなんです、うつす前に…でもこの本は買おうかと思ってるんで、その時には必ず!
いいですよね。雰囲気がとても好きでした。そしてこういうシブい作品読んでるこの兄妹に少しコンプレックス抱いたりして。中学の時に太宰にハマったjuneさんも相当素敵です!わたしは…高校時代に漱石にややハマったくらいですかねぇ…。
まみみ
2008/06/29 13:00

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