今日何読んだ?どうだった??

アクセスカウンタ

zoom RSS 「空色バトン」 笹生陽子

<<   作成日時 : 2011/10/03 03:05   >>

ブログ気持玉 0 / トラックバック 0 / コメント 0

空色バトン空色バトン
笹生 陽子

文藝春秋 2011-06
売り上げランキング : 179600

Amazonで詳しく見る
by G-Tools

内容説明
急死した母の葬式に来た3人組のおばさんから、昔4人で作ったという25年前の同人誌を渡されて…。4人の過去と想いが今に繫がる連作短篇6篇を収録。『別册文藝春秋』掲載を単行本化。



よかったですよ………!
笹生さんの本はたぶんだいたい全部読んでるんですが、初期よりもここ最近のほうが好きかもしれない。有名なのも初期ですが。最近のは密林ランキングでも低いけど、わたしとしてはこっちを推したいなあ。

ま、今回も今回とてしょっぱながアレな感じなんですが。
上の内容説明だとわかりませんが、1話目の主人公である男子高校生の日常がもう。
初体験すませた!と騒いでいた幼なじみが実はやくざの女に騙されていて、呼び出されたからついてきてぇぇぇと泣きを入れられてしょうがねえなと武器を準備していたとき「母亡くなる」って電話受けるとか。なんなのそれは。
そんで動転したまま病院行って、妹に「お兄ちゃんそのバットなに」「うん、間違った」とかそのやりとりなー。笑っちゃいけないシーンなのに笑ってまうやろ!という。

そういう感じなので、一体どういう風に展開するのよ!?と先が読めないままにページを繰っていると、そのどきどき感が薄れて徐々にじわーっと沁みていくとかね。うまいよな〜〜!

連作短編集なので、一話ごとに語り手が違います。そこも面白かった。次がだれかっていうのも予想できなくて。後半は全部が意外だったなあ。けどどっちもなくてはならない話です。ひとりあの人はいないのかーってがっかりしたひとがいたんですが、読んで日が経つとそれでもいい気がしてくる不思議。他の人の目線で語られるイメージだけで充分わかるしね。

内容説明にある「4人の過去と想いが今につながる」っていうフレーズは、読み終わってから気づいたんですがもうまさにそうだよなと。いろんな意味でほんとに……ああっネタばれしないように感想書くとか難しいよ!


数作、中学生女子が主人公となって語る話があるんですが。その中にあった

「(いつか大人になった時)
どこか遠くの、知らない町で、自分でつくった冠を頭に載せて生きてるわたしが、いるような気がするんだけどね」

っていう台詞がすごいなあと思いました。
子ども時代って他の大人がつくってくれた冠を載せてもらってて、それで自分の価値をはかってるようなところあるけど、大人になったらそうじゃなくて、褒められる機会だって減っちゃうけど。冠は自分でだってつくれるし、ね。

っていうの、中学生の時分で気づけるってことが……うん。わたしは気づいてなかったと思うので。



なんかいいなあ。これも欲しいなあ。
前に読んだ「今夜も宇宙の片隅で」も併せて買っちゃおうかなあ。人気ないならなおさら買わなきゃ!
作家さんに貢献するためならわたし、昼ごはん一週間でも抜く所存であります。



おお、久しぶりに書いたら文章が(いつも以上に)おかしいですが。とても好きなおはなしでした!

テーマ

関連テーマ 一覧


月別リンク

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!
ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。
→ログインへ
「空色バトン」 笹生陽子 今日何読んだ?どうだった??/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる