「ちいさなちいさな王様」 アクセル・ハッケ

ちいさなちいさな王様
アクセル・ハッケ作 / ミヒャエル・ゾーヴァ絵 / 那須田 淳共訳 / 木本 栄共訳
講談社 (1996.10)
通常2-3日以内に発送します。


内容説明
ある日、ふらりと僕の部屋にあらわれた、僕の人差し指サイズの気まぐれな小さな王様。王様の言うところによると、どうやら彼の世界では子ども時代が人生の終わりにあるらしい。僕らのところとは違って…。


メルヘン。
久しぶりに読んだ気がする。

数少ないリアル本読み友達,Aちゃんから貸してもらったこの作品。
同時読みしてるのが「ベルカ,吠えないのか?」で,割と頭を使うので,
まーったく余計なこと考えずに,文章どおり読みました。んで,楽しみました。

登場する小さな王様は,どうやら晩年らしいです。
最初生まれたときはもう大きくて,なんでも知ってる。そして段々年を重ねるごとに
いろんなことを少しずつ忘れていって,身体もどんどん小さくなっていく。
といっても子供に返るわけでなく,単にサイズがちいさくなるだけ。現にいまは
語り手の「僕」の人差し指サイズくらいになってる。

それでも王様は,年をとったほうが楽しいと言います。
忘れることは多いけれど,それだけ自由に想像できるようになると言って。
体が小さくなることにより,自由に動けるようになると言って。

深読みすりゃあ,そりゃいくらでもできる作品なんでしょうが。
なんだかこの作品は,もう小さい頃に作品に親しんでたまま,文章どおり
読む方が楽しく読めるんじゃないかと思います。

特に好きだったのが「僕」と王様とで星空を眺めながら語り合うシーン。
王様の言うことが正しいんだとしたら,いつかまた,もういなくなってしまった人と
めぐりあえるのかもしれない。

あたしのそばにも小さな王様が来てくれるといいのにな。

「きっと,小さな王様が欠けていてさびしい思いをしている人が,世の中には,
本当はもっとたくさんいるんだよ。ただ,そのことに気がついていないだけで」

って言葉は真実じゃないかと思います。

ちいさなちいさな王様

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