「解放」 川原泉ほか

解放
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posted with 簡単リンクくん at 2006. 1.14
川原 泉〔ほか〕著
ポプラ社 (2001.4)
通常2-3日以内に発送します。



内容説明
おもしろくて読みやすく、そして深い中・短編に解説をつけ、若い人たちむけに編んだ短編集シリーズ。8ではレイ・ブラッドベリの「アンクル・エナー」など、本当の自分を隠した生活からの「解放」を描いた4編を収録。

「解放」について書かれた4編。それぞれ少しずつ感想を。

めいめい自分の言葉で ルーシー・モード・モンゴメリ

赤毛のアンシリーズ「アンの友達」からの一篇。バイオリンの天才奏者で
ありながら,祖父にバイオリンを禁止されてしまうフェリクス。
その祖父の心を解きほぐすことができたのは…というお話。わたしはこの
作品,1人じゃなくて数名の「解放」が描かれてると思います。
フェリクスの演奏聞いてみたいなあ。わたしのために弾いてくれるそれは
どんなメロディーになるんだろう。

ピネロピへの贈りもの ロバート・F・ヤング

最初1Pが本当にわけがわからない。けれど最後まで読んで納得。
独り暮らしの老女ミス・ハスケルは飼い猫のミルク代を払うことが
できないでいた。そこへ不思議な少年がやってきて,というお話。
この少年がいいんだわ。赤木かん子さんは‘あとがき’でこの少年の
解放について書いてたけど,あたしは同時に世界も解放されたと思う。
最初のひとりって大事だな。

森には真理が落ちている 川原 泉

選者の赤木さんは自他共に認める「川原フリーク」でいらっしゃるので
出てくるとは思ってましたが。この作品はあたしも大好きです!
のんびりものの雪村さんは,学校近くの森に住むカメ「主様」と仲良し。
うっかり主様にけつまずいてカメになってしまったところを,学年一の秀才
である氷室さんに見つかって,氷室さん宅にごやっかいになることに。というお話。
最後ステキだよね。このセリフは女子なら言われてみたい言葉だよな。

アンクル・エナー レイ・ブラッドベリ

ブラッドベリは人気作家ですが,ちゃんと単行本を読んだことがない……
こうやってアンソロジーで少しずつその世界を確かめているところです。
アンクル・エナーは緑の翼を持つ人間。事故によって,今までできていた
夜間飛行ができなくなって……というお話。
大切な妻や子供がいても,空を自由に飛べなくなって寂しい気持ちは
埋まらない。苦しむ様子が気の毒でした。その分最後のシーンが心を打ちます。

このシリーズは買ってもいいなと思いつつ,もう絶版ぽいのが哀しい。
「解放」を読んで川原作品に目覚める子ども達がいるといいな。もちろん他の
作家さんもね。

解放

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