「愛の保存法」 平安寿子
内容説明
食い違って、間違って、うまくいかない男と女。表題作のほか「パパのベイビーボーイ」「きみ去りしのち」など全6編を収録。女性たちの友情を巧みに描き、卓抜なユーモア感覚で現実世界を切り取る短編集。
男と女の関係「のみ」を扱った作品をつまらないと感じてしまう
非・恋愛体質なため,借りたもののなかなか手が伸びなかった作品ですが
思っていたよりもずっとおもしろかったです。6編を簡単に紹介。
愛の保存法
同じ相手と四度目の結婚をすることになった某カップル。
あきれ返る周囲だが,実は深い理由があって……というお話。
パパのベイビーボーイ
たらしでヒモ同然の生活を送っている父親を許せない男。
そんな男の婚約者が,あろうことかその父親を好きになって
動揺する男。(←そらそうだ)
久しぶりに父親と面と向かって話をする。というお話。
きみ去りしのち
母ラブだった彼女の,その母親が亡くなった。
通夜,葬式と終わっていく中,その彼女の態度に変化が…?というお話。
寂しがりやの素粒子
息子の以前の「先生(男)」が,なぜか家で居候をしている。
そこへ家を出ていた娘まで帰ってきてなにやらすごいことに。というお話。
彼女はホームシック
物件を見るのが病的と言えるほど好きで,2年に一度は引越しする女と
その男友達。引越しをするたび呼び出され,荷物の梱包をする。
そんな彼女が…というお話。
出来すぎた男
いい父親だが,下半身がゆるく計4軒の家に子供がいる男。
最初の妻はそれをあきれ返りつつ,またカンペキに父親をしているのを
ちょっとすごいと思ってみているが,その男が子供たちを引き合わせよう,
それにはこの事実を伝えよう,と決心して…というお話。
……。いやあ,あらすじちゃんと書くまで図書館に返しちゃいけませんな。
6編の構成がいいなと思いましたです。最後だんだん盛り上がっていく
というか…読後感は割とよいです。
個人的に後半3編が好きでした。
「パパのベイビーボーイ」は,似たような状況の人たちが以前「明石家サンタ」
で登場してたことを思い出しました。
その人らは,息子の彼女と父親が本当に結婚してましたけれども。
……もしあたしがその状況だったら,間違いなく出奔してるね。
クリスマス深夜にフジ○レビに電話してる場合じゃないだろ!あれはやらせ?
いや現実??未だに残る謎です。
