「学校」 赤木かん子編

学校
学校
posted with 簡単リンクくん at 2006. 3.18
カニグズバーグ〔ほか〕著
ポプラ社 (2002.4)
通常1-3週間以内に発送します。


内容説明
おもしろくて読みやすく、そして深い中・短編に解説をつけ、若い人たちむけに編んだ短編集シリーズ。9ではカニグズバーグの「デブ・キャンプ」など、ものを学ぶということをテーマにした6編を収録。

このシリーズ,本の厚さと内容の濃さが本当に反比例してるなあと思います。
今回もかなり読み応えあり。

デブ・キャンプ(E.L.カニグズバーグ)

「ほんとうはひとつの話」から抜粋。以前読んだ話だったんですが
再読してはじめて意味がわかった気がする。相変わらずうまい!です。
痩せるために参加したデブ・キャンプ。そこで主人公,クレアラが出会った
カウンセラーとの交流が描かれます。最後のオチもいいです。
こんなに短い話でこの内容。毎回毎回うならされます。カニグズバーグはいいなあ。

ものは自らおぼえるもの(原ひろ子)

原さんがアメリカの原住民と一緒に生活して,そこで調べた
「学び方」についての研究書(?)の一篇。人から教わるという概念がない,
ってのに最初あたしも??と思いましたが。なるほど。
フィールドワークっておもしろいです。これはある文章の抜書きらしく
全体の話も読んでみたくなりました。

三太の動物実験(青木茂)

青木繁氏といえば,みな社会の教科書で見たことあるかと。その絵を。
「海の幸」ってやつですが…覚えてますか?その青木氏は文章もよく
書かれてて,その中でも人気があった「三太シリーズ」の一篇。
明治あたりの小学生がいきいきと描かれてました。あの頃は
ほんとに地域を巻き込んで教育は行われてたんだなあ。
この題名にもなってる動物実験,ちょっと…いやかなりかわいそうかも。
使われた犬の「赤」(←名前)は好物の餅がこれ以降食えないでしょう。
子供って…いつの時代も残酷なことするよな…。

たかぽん(西原理恵子)

なぜか読んだことあるなこれ。以前図書館で漫画ばっかり探して読んだ
時に見たのか?…一体何やってんだろうな,あたし。
りえぞお先生お得意の,ちょっと頭の足りない友達と主人公の話。
もーのすごく短い話ですが,おもしろいしオチもいいし,さすがだなぁ。
この「学校編」に入ってるあたりがいいっす。

生きるために殺す(キャス・ウォーカー)

筆者が子供の頃,父親から受けた教育を書いた掌編。
生きるために殺す…深い言葉だ。そうでない理由によって殺すことが
増えてるから,余計に沁みます。
このお父さんは別に聖人じゃないし,それはどうよ?と思うエピソードも
あるにはあるのですが。筆者をはじめとする兄弟姉妹が受けた影響は
計り知れないんだろうな。

学校(ミス・リード)

…この6編で一番なんてことない話。
なんてことないけど,当時のイングランドの学校…というか先生の日常が
知れておもしろかった。

全然タイプの違う話が楽しめます。何度も言いますがこのシリーズ
おすすめです!

学校

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