「ひなた」 吉田修一

ひなた
ひなた
posted with 簡単リンクくん at 2006. 3.18
吉田 修一著
光文社 (2006.1)
通常24時間以内に発送します。


内容説明
さらけださない人間関係とは-。1組のカップル、1組の夫婦、そしてひとりの男が繰りひろげる、ボタンのかけ違った恋愛模様。『JJ』連載に加筆・修正して単行本化。

吉田さんの作品はまだそんなに読んでるわけじゃないんですが
…ナメてかかってると突き落とされるような感じを味わうことが
結構あるかも。「パレード」でも思ったけれど。
予想外の方向に物事が進むっつーか…そう来るのかよオイ!と。

内容説明から,恋愛小説だと思って読んだんですがなかなかどうして。
正直そんなに恋愛っぽい部分はなかったんじゃないかと。
複雑で不思議でなんだか哀しい人間模様?いやそれは書きすぎ?

新堂レイ・大路尚純のカップルと,大路桂子&浩一の夫婦計4人が
語り手です。4人が少しずつ春・夏・秋・冬に起こった出来事を語って
進むかたち。だから場面が4×4=16回変わります。

この作品は若い女性向けファッション誌に掲載されてたこともあって
出てくる女性の職業が華やかだわ~
編集者とか,某有名ブランドの広報とか。
今でこそちょっと景気が上向いてきたか?って感じですが,このお話の
人たちは一部のぞき,みんなゆとりのある生活してます。
まあね…しみったれた生活の話はファッション雑誌にふさわしくない
だろうけど。自分とは別世界の話だな~そういう意味ではおとぎ話っぽい。
そして書かれてる話は血のつながりだの,道ならぬ恋だのとにぎやかです。

だけども。
…簡単にハッピーエンドにはしてないところが吉田さんらしいなぁ。
そうそう,人生そう簡単にはハッピーで終わらないよな。これからも続いていく
もんなんだよな~。
とか書いてますが,なんか最後のほう投げやりっぽくも感じてみたり。
え,それであの話ってどうなったんでしたっけ?田辺と浩一の話は!?
キレイに終わらなくてもいいけど何やらもやもやしたまんま終わったなぁ。
もしや打ち切りですか!?…いやでも最後「冬」まで書いてるし。

ううむ。ちょっと感想が難しいなこれ。
なんとなーく,ほんとになんとなーくですが江國香織さんの恋愛小説を
思い出しました。


ひなた

この記事へのトラックバック

  • 「ひなた」吉田修一

    Excerpt: ひなた吉田 修一新堂レイ。大路尚純。大路桂子。大路浩一。それぞれが一人称で語る春・夏・秋・冬の出来事。元ヤンキー、新卒で有名ファッションブランドHの広報に採用された進藤レイ。レイの恋人で大学生の大路尚.. Weblog: ナナメモ racked: 2006-03-24 07:33
  • ひなた [吉田修一]

    Excerpt: ひなた吉田 修一 光文社 2006-01-21 新堂レイは、誰もが知っているブランド、Hの広報に就職したばかりの新卒。昨年、元同級生の大路尚純と偶然再会して付き合い始めた。尚純は一浪でまだ学生、文.. Weblog: + ChiekoaLibrary + racked: 2006-06-26 12:52
  • 「ひなた」吉田修一

    Excerpt: ひなた よっしゅう(伊坂さんの真似です♪)の本は、何気ない日常を描いたものだと思っていると、思いもしないところで闇を覗くことになったり、軽やかなのにどこか不安な気持ちにさせられます。そして、その.. Weblog: 本のある生活 racked: 2006-06-29 10:46
  • 「ひなた」でしんみり

    Excerpt: 4人の春、夏、秋、冬を通して進んでいく小説「ひなた」。 相変わらず、日常の場面を切り取ったような流れは、 何が解決することもなくさらりと終わってしまいました。 でも、これこそが吉田修一の小説の心.. Weblog: 休日気分 racked: 2006-10-20 10:37