「父」 赤木かん子編

父
posted with 簡単リンクくん at 2006. 3.25
三浦 哲郎〔ほか〕著
ポプラ社 (2002.4)
通常1-3週間以内に発送します。


内容説明
おもしろくて読みやすく、そして深い中・短編に解説をつけ、若い人たちむけに編んだ短編集シリーズ。10では三浦哲郎の「拳銃」、大島弓子の「毎日が夏休み」など、様々な父親たちが登場する5編を収録。

以前「マザー」テーマでありましたからね。今度は「父」。
しかし毎度ながら,普通のお父さんばかりとりあげてないところがこの
シリーズのにくいところですね。ちょこっとずつご紹介。

拳銃 三浦 哲郎著

…数奇な運命を辿る三浦家の語り手として,作者は活動されてる
とのことですが本当にいろいろあるご家庭なようで。
さらっと書かれてるけどすごいよな…他作品では主に三浦母がいい味
出してるそうですが,この主人公はお父さんでした。
お父さんの遺品の‘ぺすとる’。お父さんがどう思ってこれを所持していた
のか,その箇所を読んだとき,はっとしました。こんな形のおまもりって
確かに存在するよね。あたしもこういう何かが欲しいな。ちょっと怖いけど。

おくさん レオン・フラピエ著

父がテーマなのになぜにおくさん!?と思ってたらやられましたね。
みんなに好かれている人は恐妻家で有名。ならばちょっとからかってやれ
~と職場みんなでちょっとしたいたずらをするのですが。というお話。
短編なんですがすごいです。最後のページにしんみりしました。

フィレンツェの少年筆耕 E・D・アミーチス著

えー…「母を訪ねて三千里」の作者だそうで。雰囲気似てるね確かに。
ここに出てくるお父さんは,……うん,正直ちょっとあんた!という感じ
でしたが。息子が健気でなあ。最後救いがあってよかったです。

毎日が夏休み 大島 弓子著

この作品大好きなんですよあたし。もう何度も読みます。
仕事で凹んだときとか元気出したいときにも。
登校拒否中の娘と会社を自主退職した義父が,何でも屋を設立して
仕事をする…てのが主な内容ですが,まあ大島さんですから。
いろんなエピソードそれぞれがよいです。義父マジかっこいいな。
時折挿入されてる仕事の心得(?)や格言もナイス。
一度映画化されましたが…あれは……。いや多くは語りません。
でもあたしのイメージの義父と佐野史郎さんは悪いけど全然違います。…以上。

ああ、金のグローブよ ポール・ギャリコ著

ボクシングに天賦の才があるものの,いつも何かにおびえる少年。
その心の奥には,小さい頃生き別れた刑務所に入っている(いた?)
父親の存在があって…というお話。
作中,刑務所内でボクシングの試合をするシーンがあるんですが,
観客が無反応なので次第に戦えなくなった…ってのは実話だそうです。
この少年はどうやって自らの内の敵を克服したのか。
これも短編ですが非常によくできたいい話だと思います。


どれもこれも世の中一般でいうところの「お父さん」の枠から外れてる
そんな男の人たち。でもそれぞれがちゃんと父親なんだよなあ。
ほんと,よいアンソロジーです。

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