「猫泥棒と木曜日のキッチン」 橋本紡

猫泥棒と木曜日のキッチン
橋本 紡著
メディアワークス (2005.8)
通常24時間以内に発送します。


内容説明
お母さんが家出した-。残された高校2年生のみずきは、新しい家族とともに淡々と日常生活を送る。しかし、捨てられた猫をみつけたことにより、その日常が変わろうとしていた。捨てられた子どもたちと捨てられた猫たちの物語。

うん。…うーん。正直「おしいなぁ!」という感じが。
橋本さんは初読みですが,元々ライトノベル出身の作家さんだそうで。
それでもこの作品はあまりライトノベルっぽくないんで,普通に読める
と思います。桜庭一樹さんがいけるならいける。…たぶん。

上記内容説明の通り,父不在で母が家出した家に残された,17歳の
みずきとその6歳の弟のコウちゃん。それから友達で,事故でサッカー
ができなくなってしまった健一くんが主な登場人物です。

母親が不在になっても,淡々と生活を続ける姉弟。
そして庭に,近くの交差点で轢死した猫を埋める毎日。その場で偶然
知り合った健一は,毎木曜日姉弟と一緒にご飯を食べるようになる。
そんな中「とある事件」の発生によって,今までみずきの中になかった
あるモノが芽生える。

とそんなお話。

このテーマ,映画の「誰も知らない」がヒットしてから…というか
時勢的にもタイムリーだったのか良く目にするようになった気がしますが
児童文学の世界では結構前から書かれてるんですよね。

あたしの知ってる作品は,村中李衣さんの「たまごやきとウインナーと」
と,国松俊英さんの「おかしな金曜日」しかないんですが……どちらも
80年前後に書かれてるんで,もう20年くらい経つんですか。「おかしな
金曜日」にいたっては78年に出てるらしいんで,あの映画の題材になった
巣鴨子ども置き去り事件より10年も前に書かれてます。…早いな。

今回の「猫泥棒と~」の作者は,「誰も知らない」を観てこの作品を
書こうと思ったそうです。

あとがきで「子が親を捨てることもある」とか「子どもは絶対の弱者では
ない」と書かれてましたが……一部同意,一部反対,かな。

それができるようになる最低年齢は15歳くらいじゃないかと。日本では。
中学さえ出ればバイトもできるし,金は入るけどそれ以下はな~。
この主人公姉弟は持ち家で,母親がまとまった額の生活費を置いて
いってるしで,お金でそんなに困ってない。
金のない状況で,弱者じゃないと言い切れるのか?それはなぜか??
あとがきでそんなこと書くなら,もっとその辺をシリアスに書いてもらいた
かった気がします。
他にもいろいろとありますが,やっぱり金のあるなしは違います。圧倒的に。

前述の「たまごやきとウインナーと」の兄・ひろしは小学3年生で,保育園
児のそのこの面倒を見てました。弁当まで作って。
そのひろしが,もどってきた母親に向かってぶつけた感情。
あっちの話のほうが,あたしはリアルに感じました。

それでも決してキライな作品ではないです。むしろ誰かにも読んでもらって
ちょっと感想聞きたい。
表紙絵等,挿絵も作者が自分で描いてるそうで。その多才さも驚き。

猫泥棒と木曜日のキッチン

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