「デス博士の島その他の物語」 ジーン・ウルフ

デス博士の島その他の物語
ジーン・ウルフ著 / 浅倉 久志訳 / 伊藤 典夫訳 / 柳下 毅一郎訳
国書刊行会 (2006.2)
通常24時間以内に発送します。


内容説明
孤独な少年の元に物語の登場人物が訪れる-。言葉の魔術師・ウルフの代表作にして不朽の名作である表題作のほか、「アイランド博士の死」「死の島の博士」など4編を収録した、読書の快楽とSFの愉楽へといざなう中短編集。


漫画をよんだことのない人ってのは,もう漫画を読めないらしいっす。
フキダシの意味とか,顔に入る縦線とか怒りのマークとか,そういう
‘漫画記号’がわからないんだって。

そういうのと同じように考えるとですね。
…SFを読みなれてないあたしは,‘SF記号’がわかってないんだなと
しみじみ実感しました。

だからと言っておもしろくないって言ってるんじゃないんですよ?
むしろ大変興味深いんです。…単に一回さらっと読んだだけじゃ意味が
つかみづらいってだけで。綿密な構成力とか想像力をフル回転させる
物語世界はすごいです。

この本には5つの物語が入ってるんですが,好きなのはどれかなあ。
「まえがき」と「デス博士の島その他の物語」「アイランド博士の死」
は,あたしみたいなSF初心者にもいけるかな。
「死の島の博士」は最後でちょっとぞっとする感じ。
「アメリカの七夜」は構成はすごく巧い。
「眼閃の奇蹟」は切ない。
一冊の本の中にこれだけ異なる味わいの話が入ってて2400円は
お得でしょう。…借りて読んでんだけどね。

訳された方もそうそうたるメンバーです。
浅倉さんは「たったひとつの冴えたやりかた」の翻訳もされたんだなー
あれは名著ですよね。SFほとんど読んでないあたしが読んで,泣き
かけました。泣ける!って言われてなかったら泣いてたかもしんない。


あとがきによると
「秀れたSFは予測可能なものでも,平凡なものでも,安全なものでも
ありえない」
そうです。
前2つを満たす話は大変好きなんですが,最後の一つにためらうもんが。
でもきっとSFっていうのは一回はまったら抜けられない,そんな魔力が
あるんだろうなあ。まだよくわからないけど。

せっかく強化月間にしたんだし(個人的にだけど),この際いろんな作品
読んで苦手意識を克服したいです。

デス博士の島その他の物語

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