「幽霊の恋人たち」 アン・ローレンス

幽霊の恋人たち
アン・ローレンス作 / 金原 瑞人訳 / 佐竹 美保絵
偕成社 (1995.6)
通常1-3週間以内に発送します。


内容説明
夏の終わり、ベッキーの家にふらりとあらわれた流れ者のレノルズさんは、ベッキーたち三姉妹に幽霊と恋におちた人間の物語をはなしてきかせる…。イギリスの農場の生活や自然の風景の中で展開される話中話の不思議な魅力。


児童書を選ぶ基準のひとつに‘翻訳者’を挙げていたのは江國香織さんだったか…たしかにそれはある意味いいとこついてると思います。
あたしにとってハズレの少ない訳者さんは,金原さんですね。もうかなり信頼してます。

この作品は赤木かん子さんが編集しているアンソロジーに一篇だけ収録されてて,その続きがどうしても読みたかったんで借りてみました。
おもしろいなあ。スナフキンみたいな流れ者が農場にいついて,そこに住むティーンエイジャーの三姉妹にいろいろ物語を語って聞かせるわけです。だいたいが幽霊とそれにまつわる人々の話。全部が全部ラブストーリーってわけじゃないあたりもよかったです。
流れ者のレノルズさんと三姉妹の徐々に仲良くなっていく「今」の話と,レノルズさんが語る「もうひとつ別の世界」の話がいい感じに混ざり合ってます。

子どもに語って聞かせる話なんで,基本的に寓話や説話みたいになってるみたいですが,
…そういうのをきちんと読み取ったかと言われると,ううむ。大変楽しんだのは確か。なのですが。
だって「赤ずきん」なんかですら説明されないとそういうこと言いたかったのか!とはわかりませんでしたからねえ。
すみません鈍感で。ていうかアレ聞いてすぐに「男には気をつけるべし!」とか読み取れる幼児はいるんですか??(←逆ギレ?)

夏の終わりにやってきて,次の年の若草が萌えいづる頃にどこかに旅立つレノルズさん。
そのレノルズさんのおかげで,三姉妹の一番上の子は‘あるもの’をふっきることができた。
メインは話中話のほうですが,現実でもちゃんと変化はあったんだなあ。いいラストでした。

挿絵の雰囲気もお話とあっててよかったです。

幽霊の恋人たち―サマーズ・エンド

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