「ぼくのミステリな日常」 若竹七海

ぼくのミステリな日常
若竹 七海著
東京創元社 (1996.12)
通常2-3日以内に発送します。


内容紹介
月刊社内報の編集長に抜擢され、若竹七海の不完全燃焼ぎみなOL生活はどこへやら。慣れぬカメラ片手に創刊準備も怠りなく。そこへ「小説を載せろ」とのお達し。プロを頼む予算とてなく社内調達ままならず、大学時代の先輩に泣きついたところ、匿名作家を紹介される。かくして掲載された十二の物語が謎を呼ぶ、贅を凝らしたデビュー作。


デビュー作でこのクオリティですか。若竹さん,おそるべし!
どの作家さんもデビュー作(もしくはシリーズ最初の話)のレベルは高いことが多いという認識はありましたが,こりゃすごいな~。
東京創元社の戸川さんが思わず誰かに読ませたくなった気持ちもわかります。
すごいものって独り占めしとくのもったいないもんね。

プロローグは↑を参照してください。
そして語られる十二編の物語。月刊の社内報に掲載されるという設定のこともあり,ちゃんと
季節感も出した,短編の上質なミステリになってます。
こんな短編載ってる社内報ならもうすぐ読むね!仕事ほっぽらかしてでも。
学生時代も教科書配られるやいなや,国語の教科書(及び道徳の教科書)の物語を一人勝手に読んでる子でしたからね。エエ。

「桜嫌い」「鬼」「あっという間に」「箱の虫」「消滅する希望」「吉祥果夢」「ラビット・ダンス・イン・オータム」「写し絵の景色」「内気なクリスマス・ケーキ」「お正月探偵」「バレンタイン・バレンタイン」「吉凶春神籤」と,「ちょっと長めの編集後記」「配達された最後の手紙」で物語は終わります。

若竹さんお得意のビターテイストな話が多いですが,「バレンタイン~」みたいなちょっとほのぼの系も交じりつつ,いろんな話が楽しめます。
そして最後の「編集後記」と「手紙」で明かされる真実も読み応えがありました。
そうきたかー。凝ってるなあ。
この懲りよう,倉知淳さんの「日曜の夜は出たくない」に通じるものがあるかもしれない。

今では押しも押されぬ人気作家の若竹さんですが,やはりそういう人はデビューの頃から只者ではない片鱗を見せてるもんなんだなあと感心しきりです。

まだまだ未読の若竹作品の多いわたし。
今後どんな作品が読めるのか楽しみでしかたないです(^-^)

ぼくのミステリな日常

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