「ぼくとネモ号と彼女たち」 角田光代

ぼくとネモ号と彼女たち
角田 光代著
河出書房新社 (2006.1)
通常2-3日以内に発送します。


内容(「BOOK」データベースより)
中古で買った愛車「ネモ号」に乗って、当てもなく道を走るぼく。とりあえず、遠くへ行きたい。行き先は、乗せた女しだい―高校の同級生だった春香、バーで偶然隣合わせていたトモコ、ヒッチハイク中の年上女…助手席にやってくる奇妙な彼女たちとのちぐはぐな旅はどこまで続く?直木賞作家による青春ロード・ノベル。


初期角田作品を久しぶりに読みましたよ。
忘れてたなぁこの感じ。ダメな男女のコメントしにくいアレコレが書かれた
雰囲気。物語の終りになっても特に目立つ成長もせずに,これからもこいつ
らはたぶんこんな感じで生きていくんだろうなーというようなお話。

好きか嫌いかと聞かれたら,たぶん嫌いな話のカテゴリーに入るんだけど
なぜか読んでしまう。読んでしまっていた。
その感覚を思い出したです。

今回の話は思ったほど変な女ばかりじゃなかったんですが,最初の‘春香’
があたしの逆鱗に触れまくりでした。
ずう~~っと個人的な中高時代の思い出(しかもマイナスなやつばかり)を
一人でぺちゃぺちゃ話しまくったあげく,ラブホに泊まることになって
「そんなつもりじゃなかった」とか言い放ってますよこの女。
じゃあどんなつもりだったんだ。何言ってんのコイツ?
あたしが主人公だったら,さわやかに置き去りにして逃げ去るけどなあ。
ていうか最初からこんな女助手席になんか乗せないな。ウザい。

やることなすことイラついて,思わず放り出しそうになりましたが。…でも
こんな女どっかにいそうだな本当に。リアルに想像できるあたりがイヤー!!

ま,主人公もなんとなくダメっぽいやつなんだけどね。
最後の行動にはびっくりしましたが。す,捨てちゃうの本当に!?みたいな。
あれを捨てることで,主人公は他に(気持ちの上で)何を捨てることができたのかなあ。
そこは各人意見がわかれるところですか?あたしは今も考え中です。


まあいろいろ言いましたが。
今回この話読んで気づいたのは,ダメだこいつら!と思っていつも読んでた
初期角田作品の登場人物ってのは,あたし自身からとても遠いところにいる
わけじゃないってことか。ダメなところはあたしにもあるし。
で,今までイヤだけど読んでたのもそのダメさから目が離せなかったから
なのかもしれない。自分自身のダメなところには気づきたくないんだけど,
やっぱり気になるようなそんな感じで。

それでも春香みたいになるのだけは本当に勘弁なので,こいつを
反面教師に精進したいと思います。

ぼくとネモ号と彼女たち

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