「ハサミ男」 殊能将之

ハサミ男
ハサミ男
posted with 簡単リンクくん at 2006. 7.22
殊能 将之〔著〕
講談社 (2002.8)
通常2-3日以内に発送します。


内容説明
連続美少女殺人事件。死体ののどに突き立てられたハサミ。その残虐性から「ハサミ男」と名づけられたシリアル・キラーが、自分の犯行を真似た第三の殺人の真犯人を探す羽目に…。メフィスト賞受賞作。〈ソフトカバー〉


期待以上におもしろかったんですけど。
長い小説苦手なこのあたしが,ほぼ一気読みですよ?日曜深夜に明朝を
気にしつつ完読してしまうなんていつぶりなのか。
そしてなんでこのクオリティでその年の‘このミス’9位なんだろう……。
やたら粒が揃った年だったのかなあ。それか新人だったから?

お話は上記内容説明のとおり。
シリアル・キラーのハサミ男の一人称の場面と,それを追う目黒警察署の
面々を描く場面が交互に描かれます。
冷酷に,というか無感動に?少女を殺していく‘ハサミ男’である‘わたし’
は,自分の模倣犯が行った殺人の第一発見者になってしまい,それが縁で
(?)真犯人探しを始めるわけですが。
このキャラクターが独特ですね。もっと執拗に粘着っぽく追いまくるのかと
思いきや,ハサミ男は淡々とした生活を続けます。
アルバイトをして,調査をして,週末には恒例の自殺未遂→医師との面談。

そして犯人を追うというよりも,自分が殺そうと思っていた少女が実はどんな
人物だったのかについて,ハサミ男は着実に知識を蓄えていきます。
途中でくじけそうになりながらも,なぜかやめられないで。

同時に所轄の刑事たちが,徐々に真相に近づいて,そしてハサミ男が2人
いるのではないのかと気づいていく様子も描かれます。このバランスが
いいですね。
そして物語は怒涛のようなエンディングへなだれ込んでいくわけですが。

ミステリをたくさん読んでたので耐性ができたのか,謎の半分は割とあっさり
気づいてたんですよ。でももう一つは。まっっったく気づいておりませんでした。
読んだときうわー!!と思ったもん。
これ100人読んだら何人くらい気づくんだろう。鮮やかにだまされました。

不気味な感じのエンディングも見事ですね……この後味の微妙さ。
まいりました。

ハサミ男

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    Excerpt: ハサミ男殊能 将之講談社 1999-08 少女を殺害し、そのクビにハサミを突き立てる猟奇殺人犯「ハサミ男」。今までに二人を殺し、三人目の犠牲者を殺そうと計画している最中に、「ハサミ男」の手口を真似.. Weblog: + ChiekoaLibrary + racked: 2006-08-11 13:37