「一発逆転ミステリー」 赤木かん子編

一発逆転ミステリー
ロアルド・ダール〔ほか〕著
ポプラ社 (2002.4)
通常1-3週間以内に発送します。


内容説明
おもしろくて読みやすく、そして深い中・短編に解説をつけ、若い人たちむけに編んだ短編集シリーズ。13ではサキの「開いた窓」など、第一級のストーリーテラーが著した、アッというオチのついている作品5編を収める。


「第一級」と聞くとどうしても期待しすぎてしまい,実際読んでがっくりくるパターンが多いわたしですが,さすがというかなんというか。全部楽しませてもらいました。


開いた窓 サキ著 中村 能三訳 5-14

恩田陸さんの「チョコレートコスモス」を読んだ人ならああ,とわかるでしょう。
あれです。10ページくらいしかないのにこの完成度はすごいですな。
そしてあたしはきっと,これに出てくる女の子みたいのが実際にいたら,手加減なしに殴りたい気持ちでいっぱいです。

ヒッチ=ハイカー ロアルド・ダール著 小野 章訳 15-48

主人公が気まぐれに乗せたヒッチ・ハイカーの特技は実は…というお話。こちらは「チョコレート工場の秘密」で有名なダールの作品です。相変わらずの絶妙なユーモアとブラックさの配合でした。オチが読めてしまったのが残念ですが,最後ちょっとニヤリとするようなそんな作品。

アミオン神父の大穴 ヘンリイ・スレッサー著 川口 正吉訳 49-86

普段教会に足をほとんど踏み入れないような男が最近日参している,その訳は?そしてアミオン神父がうっかりしてしまった過ちを償う方法とは??というお話。
これは読めなかった。そうきたか!と思いました。この作者は初読みですがおもしろいです。

ミス・オイスター・ブラウンの犯罪 ピーター・ラヴゼイ著 中村 保男訳 87-130

敬虔なクリスチャンである双子の姉妹の家の秘密とは。というお話。
これも読めないハナシでしたね。そして最後のオチが黒い黒い。そうくるのかぁぁぁ。
この作品集中,次の「雲見番拝命」と1,2を争うミステリっぽいお話です。短編なのにキャラが立ってておもしろい。しかし双子の名前に「真珠」と「牡蠣」ってどうなのよ。親~~!!!

雲見番拝命 泡坂 妻夫著 131-197

江戸城将軍の寝所傍にある雲見番という役職にまつわるアレコレ。
どうやらこれシリーズものらしくてですね。このお話を読んでから,どうしても気になって他のお話を予約してしまいました。そして知らなかったんですが,泡坂さんって有名なんですね……。なんでこんな作家を見逃してたのか。高校から2年前くらいまで,しばらく読書から遠ざかってた自分がうらめしいい。でもこれから楽しめばいいか?おもしろいです。おすすめ。


どのハナシもおもしろかったんです。ですが。
やっぱり「一発逆転もの」っていうのは,一発逆転があるってことを知らないから最後でおおお!!!と盛り上がれるものであって,この短編集みたいに最初から「すべてのストーリーは一発逆転ものである」ってわかっちゃうと…魅力が半減するような気がしないでもない。

それでも泡坂さんとか気になる作家さんに出会えたのはよかった。
何度も言いますがこのシリーズいいですよ,ほんと。
でっかい図書館にしか入ってなかったりしますが一度読んでみてください。

一発逆転ミステリー

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