「月魚」 三浦しをん

月魚
月魚
posted with 簡単リンクくん at 2006. 2.23
三浦 しをん〔著〕
角川書店 (2004.5)
通常2-3日以内に発送します。


内容説明
水の底には秘密がひそむ。秘密を抱え、彼は彼に会いに行く。あの雑木林の向こう、古書店「無窮堂」まで。気鋭の作家が描く「罪」と「再生」の青春小説。


平成の狐狸庵先生かっつうくらい、エッセイと小説のテイストが違うしをんさんですが、小説も内容によってはまるで別人格が書いたかのようなものを創られることがありますねえ。
「まほろ~」で直木賞受賞したけど、この作品はどっちかっていうと芥川賞系?
…いやむしろBL系??
寸止めだけどさー、この二人はデキてるよな?(←下品)


内容よりも雰囲気を楽しむ作品です。たぶん。
若い古本屋の店主と、店は持たず卸で商売しているその友人。
一見仲がよさそうにみえる彼らの間には、実は深い溝があって…っていうお話。

二人の「罪の意識」とやらにあまり感情移入できなかったあたしは、図太い神経の持ち主ですか。
そんな悩むなよと。そこは弱肉強食だろうと。
だってそこで瀬名垣が気づかなきゃ、永遠に失われてたかもしれないもんなんだし。

今どれだけ後悔してもどうしようもないことは、
過去は過去でおいといて、未来を見つめて生きろ。難しいけど。

……まあその罪の意識が二人の愛を盛り上げてるんだろうとも思うんですがー。
邪推?ふふ(←なぜ笑う)。

「月魚」と、その登場人物の高校時代のエピソードが描かれた「水に沈んだ私の村」
そして文庫書き下ろしの「名前のないもの」の3編が収録されてます。

どの話も、冴え冴えとした月の光に照らされた静かな夜の雰囲気です。
読み終わったとき心がしずかになるような、そんな作品でした。

月魚

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