「家守綺譚」 梨木香歩

家守綺譚
家守綺譚
posted with 簡単リンクくん at 2006.10. 7
梨木 香歩著
新潮社 (2006.10)
通常24時間以内に発送します。


内容説明
庭・池・電灯付二階屋。汽車駅・銭湯近接。四季折々、草・花・鳥・獣・仔竜・河童・人魚・竹精・桜鬼・聖母・亡友等々出没数多…。それはつい百年前。新米知識人の「私」と天地自然の「気」たちの交歓録。


この話、本当はだいぶん前に読んでいるんです。
ですがあまりに好きで、でもうまく感想が書けなさそうだったので放置してました。
んで、今回文庫化されたので再チャレーンジ!…と思ったんですが。むずかしいな。

とりあえず強く思うのは、
この家で、綿貫征四郎とゴローとその他もろもろと一緒に暮らしたい。
その一言です。一間だけでいいから間借りさせてくれないかなー。絶対楽しいと思う!

古い家好きで、明治~大正時代好きで、綺譚が好きで、花鳥風月を愛するあたしにはもうど真ん中ストライク!って感じです。

古い家に住んでいろんなことが周りで発生してるのに、特に動じずに何もかもを受け入れる征四郎がかっこいいなぁ。この家に住んでから性格が変わったみたいなことを本人は言ってますが、いやあそれはどうだろう。もともとの性質だと思うな。
そして途中でゴローに向かって、
「ゴロー、おまえはいったい何者なのだ、と思わず飼い主の威厳をかなぐり捨て取りすがり聞き糾したい気になる」
とか言ってたところは笑いました。そういう姿勢も大変いいと思います。

最初はゴローに肉をとられまいと、肉屋の帰りに頭の上に肉を載せて帰るような仲だったのにえらい違いだよな。あのシーンにも相当笑った。…いや、笑えるシーンばかり書いてますが、コメディじゃないですよ。とてもよい雰囲気の綺譚集です。ほんと。

いつも何度でも、この世界に入っていきたい。
繰り返し触れたい。そんな気持ちになる物語です。
今更な感もありますが、おすすめです!!!

もし漫画化するなら、絵は波津彬子さんか岡野玲子さんでお願いします!

家守綺譚

この記事へのトラックバック

  • 「家守綺譚」梨木香歩

    Excerpt: 「家守綺譚」梨木香歩(2004)☆☆☆☆★ ※[913]、国内、小説、文学、幽玄、幻想、近代、ファンタジー あぁ、巧い。確かにこんな日本はあったよな。そう思わせる世界がここにある。和歌山の.. Weblog: 図書館で本を借りよう!~小説・物語~ racked: 2006-10-12 05:53
  • 家守綺譚*梨木香歩

    Excerpt: ☆☆☆☆・  たとえばたとえば。サルスベリの木に惚れられたり。  床の間の掛け軸から亡友の訪問を受けたり。  飼い犬は河童と懇意になったり。  白木蓮がタツノオトシゴを孕んだり。.. Weblog: +++ こんな一冊 +++ racked: 2006-10-12 06:46
  • 梨木香歩【家守綺譚】

    Excerpt: 江戸時代と明治時代の境目で、人々はどうやって気持ちを切り替えたんだろう? 私がその時代に生きてたら、「皆さん、今日から明治時代です! 洋服を着ましょう!」と言われても、意地になって着物を着つづけ.. Weblog: ぱんどら日記 racked: 2006-10-12 15:52
  • 家守綺譚

    Excerpt: 家守綺譚 こういう話はとても好き。手元に置いて折に触れページを繰りたくなる本です。 亡友の父親から、家族の住んでいた家の家守を頼まれた物書きの主人公の1年。その古い家と庭での生活では、百日紅か.. Weblog: 本のある生活 racked: 2006-10-12 21:34
  • 映像化してほしい本 【非公認)読者大賞blog】

    Excerpt: ざれこさんの「(非公認)読者大賞blog」の「映像化してほしい本」への投票です。 こういうことに関しては、日々妄想で頭をいっぱいにしているので、待ってました!という感じ。 でもはたと気づきました。.. Weblog: 本のある生活 racked: 2006-10-12 21:35
  • 「家守綺譚」梨木香歩

    Excerpt: 家守綺譚 梨木 香歩 定職を持たず、文章を書くことを仕事にしている男。亡くなった友人の父に頼まれ、留守宅に住む事になる。男の過ごした一年を、草花に絡めた書いた物語。 初めて読む梨.. Weblog: ナナメモ racked: 2006-10-12 22:12
  • 家守綺譚(文庫版) [梨木香歩]

    Excerpt: 家守綺譚梨木 香歩 新潮社 2006-09 文庫になりました!あの装幀じゃなくなっちゃったんですけど、これもまたよし…。(というか単行本も持っているので問題なし)。そして心なしか単行本よりも漢字の.. Weblog: + ChiekoaLibrary + racked: 2006-10-13 16:25
  • 家守綺譚 [梨木香歩]

    Excerpt: 家守綺譚梨木 香歩新潮社 2004-01 たとえばたとえば。サルスベリの木に惚れられたり。床の間の掛軸から亡友の訪問を受けたり。飼い犬は河童と懇意になったり。白木蓮がタツノオトシゴを孕んだり。庭の.. Weblog: + ChiekoaLibrary + racked: 2006-10-13 16:26
  • 「家守綺譚」梨木香歩

    Excerpt: 自分にしては珍しい部類のお話を読みました。小説というよりはおはなし。「幻影奇譚」をふと思い出す。淡々と淡々とつむがれていく。不思議だけれどふしぎじゃない。これは、つい百年前の物語。庭・池・電燈つき二階.. Weblog: 読書とジャンプ racked: 2006-11-03 09:16
  • 『家守綺奇譚』/梨木香歩 ◎

    Excerpt: 湖で行方を断った親友の実家の管理を任された、物書きの私・綿貫征四郎。引っ越してすぐに、床の間の掛け軸の絵から親友・高堂があらわれる。高堂は、庭のサルスベリが私に懸想をしているという。そこから、私の植物.. Weblog: 蒼のほとりで書に溺れ。 racked: 2007-03-21 22:07
  • 家守綺譚 梨木香歩

    Excerpt: 家守綺譚 この本はディックの本棚のディックさん、おいしい本箱DiaryのERIさん、コンパス・ローズの雪芽さん、老水亭のOimizuさんにオススメいただきました。ありがとうございました。 .. Weblog: "やぎっちょ"のベストブックde幸せ読書!! racked: 2007-06-09 15:51