「風が強く吹いている」 三浦しをん

風が強く吹いている
三浦 しをん著
新潮社 (2006.9)
通常24時間以内に発送します。


内容説明
奇跡のような出会いから、清瀬灰二と蔵原走は無謀にも陸上とかけ離れていた者たちと箱根駅伝に挑む。それぞれの「頂上」めざして…。長距離を走る(=生きる)ために必要な真の「強さ」を謳いあげた、超ストレートな青春小説。


いやーもう。おもしろいのなんの。やっぱり今秋は陸上小説大当たりじゃない?
陸上短距離青春小説の雄が佐藤多佳子さんの「一瞬の風になれ」ならば。長距離のソレはずばりこの作品でしょう!!
仕事あるっつうのに朝4時までかかって読みましたよ?だってもう途中で止められなくて。夜通しかけて、このメンバーと一緒に箱根を走ってました。

正直のところ言いますと、走ること嫌いです。
学生時代はほぼ運動部に所属してましたが、根は文化系(というかインドア派)なので…。
持久力だけはあったんで、長距離のほうが短距離よりは成績よかったですが。だから好きになるというものでもなく……だから正月の「箱根駅伝」もちゃんと見たことなかったり。
いやあ、正月早々走る姿なぞ観たくないっつーか。観てるこっちが辛ぇ!と思って……

でもこの作品を読んだからには、来年の「箱根」は観ますとも。ええ観ますよ。
今のあたしには、あの走る人たちが単なる一個師団としてとらえるものではなくなってるから。各チームそれぞれのドラマがあって、さらにその中に、その走る10人(補欠の人も入れるともっと)それぞれが、かけがえのない‘個人’として走ってるってわかったから。

最初のあたりの展開は、登場人物の一部と同じく「そりゃ無理だろ!」と思うような感じで始まった箱根への挑戦。傍目から見ても本当に無謀なこの挑戦が、伝説になるまでの軌跡を描いた作品です。簡単に書くとこんだけだけど、ページ数でいうと500P超えるという…
でもその500Pを一日で読む、読ませてしまう力がこの物語にはある!と断言します。

走みたいに早くなんか走れないってわかってるのに、読んでる最中も読んだ後も、久しぶりに走りたくて走りたくてたまりませんでした。この走るの嫌いなあたしがですよ?
そんなことを思わせてくれる作品です。

箱根を走る10人それぞれの話もよくて。
じんときたり、思わず笑ったり。一緒にドキドキしたり、苦しくなったり。

本当にいい読書をしました。そのせいで今日一日ふらふらだったけど、全然悔いなし。

これは「買い」ですよ。買っときましょう。読んで損ないです。保証します。
三浦しをんさんの作品の中でもダントツで一押しです!

風が強く吹いている

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