「夜のパパ」 マリア・グルーペ

夜のパパ
夜のパパ
posted with 簡単リンクくん at 2006.11. 5
マリア・グリーペ著 / 大久保 貞子訳
ブッキング (2004.8)
通常24時間以内に発送します。


内容説明
お父さんのいないユリアと、石の本を書いているちょっと変わった「夜のパパ」。静かな夜、ひとりぼっちのユリアのもとに「夜のパパ」はやってくる…。血のつながらないふたりの心あたたまる交換日記。80年偕成社刊の再刊。

よいお話だ。と小耳にはさんでいたので手にとってみました。表紙絵が独特で、タイトルとこれだけでは内容がまるで読めないなぁと思ったのですが、本当によいお話でした。紹介してくださった方に感謝です。


ユリアのお母さんはシングルマザーで、夜勤の看護師さん。その夜の子守りとして雇われた「夜のパパ」。最初は警戒していたユリアが、少し変わっていてでもステキな夜のパパと心を通わせていくお話。
構成が少し変わっていて、交換日記と言うか往復書簡?なんだけれども、本として完成するまでは、お互いが書いた文章は読まないことにしよう。という取り決めのもとに書かれています。だから同じ事柄をそれぞれの視点から、相手の感情などわからない状況で描かれているので読み手だけが2人の立場を知ることができるという具合。

この二人の関係がとにかくいいんですよ。
パパと娘なんだけど、当然血はつながっていないし、最初知り合いでもない。でも少しずつ仲良くなっていく過程で、とても気の合う対等な友達として関係が成熟していく。
まあそれぞれやはり大人と子どもの差はあるので、考え方にもずれがあったりするんですが、どちらもそれを新鮮なものとして‘受け入れている’。これがいいなと。
ユリアはかしこくて洞察力するどく、豊かな感受性を持つかわいい女の子。
対するパパもおだやかで洞察力があり、相手が子どもだからといって、うそやまやかしでごまかさないすてきな大人です。

この二人はお互い一人でいることが長かったからなのか、どちらも人間として成熟している気がします。個を大切にするってなかなか難しいよね。
孤独は必ずしも悪いことではなくて、人を成長させるという面ではいいのかなあと。
確かに一人だと考える時間もたくさんあるしね。

二人で夜食を食べたり、フクロウのスムッゲルと遊んだり。お互いの夢の話を交換したり、夜の女王(日本で言う月下美人?)の観察をしたり、夜の散歩をしたり。
いいな~こういう関係。わたしも夜のパパが欲しい。もしくはユリアのようなかわいい女の子(男の子でも可)の夜のママになりたい。どっちもやってみたい。


どうやらこの物語は続編もあるらしいので、そちらも読んでみようと思います。
…ていうか、日本語訳されてるんだろうか?まずそこから調べてみねば。
おすすめです。わ~今月当たり本が多いや。うれしいなぁ。

夜のパパ

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