「金春屋ゴメス」 西條奈加

金春屋ゴメス
金春屋ゴメス
posted with 簡単リンクくん at 2006.12. 8
西条 奈加著
新潮社 (2005.11)
通常2-3日以内に発送します。


内容説明
竹芝埠頭から舟に揺られて江戸国に着いた!? 大盗賊も疫病神も思わず黙る、容貌魁偉、冷酷無比、極悪非道、厚顔無恥な「金春屋ゴメス」こと長崎奉行馬込播磨守に雇われた大学生、辰次郎の運命やいかに!?

き~よし~、こ~のよ~る~~。に、クリスマスと全く関係ない話ですが。
ずーっと気になっていた作品だったので読んで満足。泣く子も黙る(?)、ファンタジー大賞受賞作です。この賞、読めば読むほど奥行きを感じるなぁ。おもしろい。

あらすじはというと。
日本国の中に、独立国として‘江戸’が存在。行き来は制限され、江戸に行くには300倍の倍率を突破せねばならぬところを辰次郎は一発合格、江戸の地を踏むことに。
そこで彼は、市井に蔓延しかかっている病気‘鬼赤痢’について調査することに。過去どうやら罹患したことのある彼は、どうやって死亡率ほぼ100%のこの病気から生還することができたのか?それには過去の記憶をさぐる必要があるのだが……というお話。

最初の設定から結構飛んでるので、おおおおと思っていたのですが、読み始めるとあまり違和感も感じず、すんなり世界に入れました。ファンタジーはファンタジーなんだろうけど、もう途中は思い切り時代物。そこにミステリ要素が加わったり、いろいろ盛りだくさんで楽しめます。

一緒に江戸入りした松吉や奈美、そしてゴメス、長崎奉行に使える面々などみな個性的でキャラもたっててよかったです。
やっぱり強烈なのはゴメスのキャラですかね~~。登場シーンはそんなにないものの、存在感とインパクトは群を抜いてました。
こんな人が上司だったら、尊敬できるけど…すっごいプレッシャーかかるだろうな。恐れつつ慕う…いや、慕えるんだろうか。

寝不足気味で読んでいたので、正直謎解き部分というか、犯人の告解シーンは全部は理解できてない感じなんですが。そんな理由でこんなことしていいの?という思いがちらりと頭をかすめました。悪いことしてるわけじゃないんだけど……ねえ。うん。あんな大事件だったのに誰も幸せにならなくて、なんだかなあ。

なんだか寂しいような温かいような不思議なラストでした。
続編も出てるようなので、きっと辰次郎たちはまだ江戸にいるんでしょうね。
果たして彼らはいつか日本に帰ることになるんでしょうか。それとも江戸に残留するのかな。

ちなみにあたしがもし江戸行きのチケットを手に入れたら…行くかなあ。
衣食住と仕事の手配してもらえるなら、かなり本気で行ってみたいけど。本が今みたいに読めなくなるのは辛いかも。
とかいつもながらの妄想に浸りつつ今宵は寝ようと思います。みなさんよいクリスマスを!

金春屋ゴメス

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