「雷の季節の終わりに」 恒川光太郎

雷の季節の終わりに
恒川 光太郎著
角川書店 (2006.10)
通常24時間以内に発送します。


内容説明
異世界の小さな町、穏(おん)で暮らす少年・賢也。「風わいわい」という物の怪に取り憑かれている彼は、ある秘密を知ってしまったために町を追われる羽目になる。風わいわいと共に穏を出た賢也を待ち受けていたものは-?

デビュー作「夜市」がたいへん好評を博している恒川さんを初読みです。
……なぜかそちらは未読なんですが、これから読みたいと。この話を読了して思いました。とても独特の世界を描かれる方ですね~~。

あの世とこの世の中間地点(と思われる)、穏で暮らす賢也が主人公ですが、語り手は場面ごとに変わります。賢也だったり、穏の他の住人であったり。また途中から日本に住む茜も参入してきます。

途中まで穏から出た賢也の逃避行を描く作品なのかな~と思っていたのですが、語り手が「茜」になったあたりから物語がぐんぐんと展開していきまして。
正直ラスト、こういう着地をするとは全然予想してませんでした。いやあびっくり。

殺人シーンがあったり、エグイ死体描写があったりと、これはれっきとしたホラーだと思うんですが…ホラー苦手なわたしでもかなり楽しめました。

ホラー要素が強いけれど、つきつめていくと賢也の成長物語になっているからかな…?

物語の構成力も、ぐいぐいと読ませる力もかなりあると思いました。
まだ2作品しか発表されてませんが、今後注目の作家さんです。

雷の季節の終わりに

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