「モノレールねこ」 加納朋子

モノレールねこ
加納 朋子著
文芸春秋 (2006.11)
通常24時間以内に発送します。


内容説明
小学生の僕は、ねこの首輪に挟んだ手紙で「タカキ」と文通をする。ある日ねこが車に轢かれて死に、タカキとの交流は途絶えたが…。表題作ほか、「パズルの中の犬」「シンデレラのお城」など全8編を収録。

表題作のほかの紹介は下記のとおり。
夫を待つ時間に取り組んだ白いパズルの中に、犬の気配が(「パズルの中の犬」)。
家族をいっぺんに失った中学生の私と、ダメ叔父さんの二人暮らし(「マイ・フーリッシュ・アンクル」)。
私と偽装結婚したミノさんは、死んだ婚約者がそばにいると信じていた(「シンデレラのお城」)。
年に一回、泊まるホテル。そこで私は、死んだ娘に会うことが出来る(「セイムタイム・ネクストイヤー」)
大好きなラーメンで開業!順風満帆と思われたその店で起こった騒動(「ちょうちょう」)。
ロクデナシのクソオヤジに苦しめられてきた俺に、新しい家族ができた(「ポトスの樹」)。
会社で、学校で、悩みを抱えた家族の姿を見守るザリガニの俺(「バルタン最期の日」)。

以上の文章は、ふらっとさんの「こんな一冊」から大部分転用させていただきました。
ありがとうございました。

大変久しぶりに読んだ加納さんでしたが、よかったです。
以前読んだアンソロジー「あのころの宝もの」の「モノレールねこ」がよかったので、期待してましたが予想以上でした。
どれもこれも少し哀しかったり切なかったり。登場人物の出会う困難だとか不思議が描かれているんですが読後感はとってもいいです。なんというか、人生って捨てたもんじゃないなと思わせてもらえる感じがします。

……中の一話「ポトスの樹」に出てきたロクデナシのクソオヤジがなんだかうちの父親にディテールが似すぎていて、かつ主人公のものの考え方が「これ、あたしか?!」と思えるくらい昔のあたしそっくりで。
過去のトラウマ体験なんかが自動的に掘り起こされて、思わず涙ぐみそうになったことが一番印象深かったとこですかね……そうか、うちの父親。世間一般で言うと少し(と思いたい)ロクデナシなのか……。

挿絵もお話の雰囲気にあっててよかったです。
購入予定本がまた一冊増えました。

モノレールねこ

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!

ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。

→ログインへ

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた
面白い
ナイス
ガッツ(がんばれ!)
かわいい

気持玉数 : 0

この記事へのトラックバック

  • モノレールねこ*加納朋子

    Excerpt: ☆☆☆☆・ モノレールねこ加納 朋子 (2006/11)文藝春秋 この商品の詳細を見る 時をこえて届くあの頃からの贈りもの。儚いけれど、揺るぎない―「家族」という絆。デブねこの赤い首輪にはさんだ.. Weblog: +++ こんな一冊 +++ racked: 2007-02-27 07:23
  • モノレールねこ 加納朋子

    Excerpt: カバー装画・章扉イラストは菊池健。装丁は大久保明子。 時をこえて届くあの頃からの贈りもの。儚いけれど、揺るぎない―「家族」という絆。短編集。 1・モノレールねこ―デブねこの首輪に挟んだ手紙.. Weblog: 粋な提案 racked: 2007-02-28 00:41
  • 「モノレールねこ」加納朋子

    Excerpt: モノレールねこ 加納 朋子 表題作「モノレールねこ」他、全8編が収められた短編集。 表題作「モノレールねこ」をアンソロジー「ありがと。あのころの宝もの十二話」で読んでいたのですっかり.. Weblog: ナナメモ racked: 2007-03-23 22:00
  • 「モノレールねこ」加納朋子

    Excerpt: 「モノレールねこ」加納 朋子文藝春秋2006-11¥ 1,600[勝手に評価:★★★★★(5点満点)] Weblog: Chiro-address racked: 2007-04-17 14:10
  • 2007年を回想してみたら

    Excerpt: どうもこんにちは。あっという間に年末ですな。 去年はあわあわしててできなかった、今年を振り返って記事です。 優柔不断な性格ゆえにベスト10冊!とかできないので、10冊に留まらずよかった本をずらりと.. Weblog: 今日何読んだ?どうだった?? racked: 2007-12-31 11:58
  • モノレールねこ 加納朋子

    Excerpt: モノレールねこ ■やぎっちょ読書感想文 猫は出てくるけどモノレールは出てこない・・・ 以前他のブロガーさんのところでよく見かけていた本を図書館で借りてみる。 これもその一冊。そして短編.. Weblog: "やぎっちょ"のベストブックde幸せ読書!! racked: 2008-05-16 22:51