「また会う日まで」 柴崎友香

また会う日まで
柴崎 友香著
河出書房新社 (2007.1)
通常24時間以内に発送します。


内容説明
高校の修学旅行。あの夜の記憶を確かめるため、会社を休んで上京した有麻。そんな有麻が、いま一番会いたい人は…。好きなのに、なぜか会えない人がいる。「きょうのできごと」の著者が描く、恋よりも特別な思い。


高校の修学旅行でやった心理テスト。とある男子のその結果に「あなた(=主人公)をセックスフレンドと思っている」と出て、お互いなんとなく納得してしまった。
そんな彼・鳴海くんとほぼ10年ぶりくらいに会うことになった有麻の、上京してからの一週間が描かれた作品。

…そんな相手って、「恋よりも特別な思い」っていうんだろうか…「恋とは言わないまでも、なんだか気になる相手」くらいじゃないか?と細かいところにひっかかるわたし。
まあなんていうかドキドキはするよね。付き合ったことも、意識したこともない相手なのに「セックスフレンド」なんて刺激的な結果が出たとき「ああそうかも…」なんて思ってしまうなんてね。
そんな相手、いるか…?と思わずわが身を振り返りました。

有麻は鳴海くんに会うのを一番の目的に上京しているわけですが、鳴海くんが忙しいこともあってなかなかそれがかなわず。なぜか鳴海くんを軽くストーカーしてる凪子の世話をおしつけられてみたり、いろいろされてる有麻が少し気の毒だった。
でもなんでそんなん普通に受け入れるんだろうなー。有麻、心広いよ。わたしならきっと「なんでそんなことせなあかんねん!」とかキレそう。…カルシウム足らない?いや、みんなそうじゃない?違うのか??

その他読みどころとしては…
柴崎さんらしく、とても丁寧に「とるにたらないこと」を記述されてあって、主人公にとって見慣れない、またわたしにとってもすでに見慣れない街になっている東京の風景が、とてもそれらしく描かれてました。ほんと、工事が多いよなあの街は。とかいろいろと「そうそう!」とうなずけるところがいっぱい。

ゆるーい関西弁で語られる調子も健在で、柴崎作品を読むと、なんていうか「関西もなかなかいいよな」って気になります。いや、最近関西アレルギー気味で、住んでるけど向いてない土地なのかも…諦めて田舎帰るか…?と弱気になってるもので(めちゃ個人的ですが)、少しその気持ちを修正することができました。

読んでなんだか、過去に気になってた人と自分も連絡とってみたくなるような。そんな作品です。

また会う日まで

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    Excerpt: また会う日まで やっぱり柴崎さんの文章は心地よいです。この間合い、会話と目に映る風景のゆるやかなつながり方、たまりません。大好きです。 大阪の25歳の女の子(25歳は女の子って言わないのか.. Weblog: 本のある生活 racked: 2007-05-03 20:19
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