「あるようなないような」 川上弘美

あるようなないような
川上 弘美著
中央公論新社 (1999.11)
通常24時間以内に発送します。


内容説明
うつろいゆく季節の匂いが呼び覚ます懐かしい風景。うつつと幻のあわいをゆるやかに紡ぐ不思議な味わいのエッセイ集。

川上さんの第一エッセイ集だそうです。
…そう言われると、以前読んだ気がしないでもない。もう記憶が本当に曖昧だ。
大丈夫なのか、あたしは……

ええと、これはエッセイあり、書評あり、芥川賞を受賞したあとの様子を描いた小話(?)ありのごった煮めいた作品集でした。

川上さんの作品が無性に読みたい時期っていうのが時折ありまして。
そういうときっていうのは、なんでか心がざわめいていたり、不安定なときで…そんな自分の立ち位置を固定してもらえるような、そんな気がするのでつい手にとってしまいます。
川上さん自体がどっしりしてる感じがするからでしょうか。
どっしりというか…ご自分の心のおもむくままに、あまり周りに慌てさせられたり、押しつぶされたりせずにするりとゆるやかに生きてらっしゃる様子を見せてもらって、こっちもなんだか川上さんのペースに乗せてもらう。そうすると、すこし息をするのが楽になるそんな気にさせてくれるからだと思います。

なのでつい読んでしまうんですが。
今回の、俳句に関する書評(?なんていうんだ?)のところははっきり言って全然頭に入らずに苦戦しました。なんなんだろういったい。なんべん読んでも理解できないんですが……
まあそれも味ってやつですか。なんて自分を無理やり納得させてみたりな。はっはっは。

だいぶん前に書かれた作品なので、パソコン通信のこととか、古い話題がでてきてたのも逆に新鮮でおもしろかったです。わたしも10年前くらいはパソコン通信ハマってたので、おお川上さんも…と親近感を覚えてみたりしました。

そして、川上さんがいまだに自分の文章にあまり自信がもててないということも知ってびっくりしてみたり。いや、十分上手だと思うんですけど……まあこの作品集がでたの、だいぶ前ですから。今はきっと、もう少し自信もついて、書きたいものを書きたいように描けるようになられてるんでしょうね。

さまざまなテイストの文章が読めて楽しかったです。

あるようなないような

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