「少年検閲官」 北山猛邦
内容説明
旅を続ける英国人少年クリスは、小さな町で奇怪な事件に遭遇する。町中の家々に赤い十字架のような印が残され、首なし屍体の目撃情報がもたらされる-。書物が駆逐されてゆく世界の中で繰り広げられる、少年たちの探偵物語。
表紙絵のかわいさにだまされて読むと、結構グロい描写もアリでびっくりなお話。
作者の創り出す世界がわりと独特で、慣れるまで結構時間がかかったんですが…こういう雰囲気が好きな人はたまらないんだろうな。という、とても雰囲気のあるお話でした。
なんていうんだろうな、こういうの…ご、ゴシック調?(←よくわかってない模様)
えーと。
内容は、ホームズ風のミステリーです。
謎があって、みんなが騒いで、それをよそから来た人が鮮やかに解決してみせる。しかもたった1日かそこらで。というような。
これ読者で、自力で解決できた人っていたんかなぁ。
なんだか「そんな理由で人、殺しちゃいますか?そんなに??」感が強かったような。
うーん、しかしこの世界だとそれもアリなんだろうか。
なんだか作者にうまくしてやられた感じがします。
この探偵役だった「少年検閲官」と、主人公のクリスの物語はどうやらこれからも続くんじゃないか?という終わり方ですが。どうなるかなぁ。そこまで人気、でるかなぁ。