『フラワー・オブ・ライフ』 よしながふみ

フラワー・オブ・ライフ(Wings comics)
よしなが ふみ 著
新書館 (N/A)
この本は現在お取り扱いできません。


連載中から「いい!」という噂を聞きまくり、完結してさらに「よかった!!」と各地で称賛の嵐だったこの作品。矢も盾もたまらず買って一気読みしてしまいました。おかげで寝不足ですよ…いやしかし読んで悔いなし。
ど真ん中青春物語を読ませてもらった!という充足感でイッパイです。

お話は主人公の春太郎が、入学式から一か月遅れで授業に参加するところから始まります。自己紹介の一発目が「おれ、白血病でした!」…「いや、でも治りました」と。しょっぱなにぶちかましてクラスメートに緊張感が漲るも、持ちまえの明るさとまっすぐさ、素直さでさらりとうちとけていきます。

1巻から4巻まで描かれるのは、そんな春太郎と友達の高1の一年間…の、輝ける日々。や、輝けるっていっても普通のことやってるだけなんですけど。部活とか、放課後の友達とのおしゃべり、文化祭、クリスマスパーティーなどなど。
でもその普通さがいいんですね。あまりイロコイも絡まず(いや一部絡みまくってるんだけど)、とにかく明るく楽しく。……そして時折、この年代の子たちが感じる小さなとげや苦しみなんかも描いてあったりして。

全般的にそんな雰囲気できてたので、最終話の一話前の話はもう重くて重くて。これがいいたかったからこその今までのあの太平楽!?ちくしょうやられた!!と思わず布団で呻くわたし。この題名の意味ってそこにかかるのか……よしながふみさん、うまいなぁと。ほんとに脱帽です。

ラストの落とし方もよかった。
これからのこの子たちがどうなるかは、わからないままで置いておかれます。
春太郎と翔太のマンガ描きの今後とか、滋と真島の今後とかその他もろもろ……でもそういうのひっくるめて、わかんないまんまでも人生は続いていくんだよな。
最後、まっすぐで正直だった「だけ」の春太郎は少し大人になります。…そこもなー、切なくてなー。しかしこういう風に少年は大人になっていくのですね……

今後の彼らの幸せを切に祈りたくなる、そんな作品でした。よい作品です。
どうやら人気のあまり、各所で手に入りにくくなってるようですが。もし手にできる機会があったら一度、ぜひどうぞ。

フラワー・オブ・ライフ (1)

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