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zoom RSS 「家日和」 奥田英朗

<<   作成日時 : 2007/07/20 20:43   >>

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家日和家日和
奥田 英朗

集英社 2007-04
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内容説明
ネットオークションにはまる専業主婦。会社が倒産し、主夫となる営業マン。夫と妻。ちょっとずれていて、でも愛情がないわけでなく…。ずっと外にいた夫の王国か。ずっと家にいた妻の城か。ビター&スウィートな「在宅」小説。

「いい人は家にいる」ってのは奥田さんの名言のひとつですが、そのセリフが帯に使われてるこの作品。その言葉から連想していた作品よりもややビターテイストでしたが、奥田さんの本領発揮、ってな感じの作品集でした。以下ちょっとずつ収録作の感想を。

サニーデイ
ネットオークションにハマり、夫の持ち物まで手をつけて売りまくる主婦が主人公。ネットオークションにハマった人には「わかるわかる!」という感情をとても上手に描かれてました。これは奥田さんの実体験なのか、それとも誰かに取材したのか。あたしも一時ハマってばんばん売ってました。不用品はなくなるしお金が手に入るしあれはいいシステムですね!まあ結構手間かかるんで、体と心に余裕がないと結構キツいんですが。懐かしかったです。

ここが青山
失業して専業主夫になった男。その生活を満喫するが、世間の目は微妙で…てなお話。以前よりこういう家庭は多いんじゃないかと思ってましたが、まだまだそんなことないみたいですね。ていうか「失業して」だから世間が同情的なのか?まあ本人と家族がそれでいいと思ってるなら、いいんじゃないすかね。人目を気にせずがんばれ!あ、あとこの家はブロッコリー食い過ぎだと思いました。

家においでよ
妻と別居して、それまでの家を自分好みに、まさに「城」に作り替えた男の話。部屋を自分の好きなようにカスタマイズするのって楽しいよねー。っていう感じがよっく伝わってきたと思います。傍目には哀しい境遇なのに、気にせず楽しんでる主人公がよかった。あとその家に集い来てる会社の友達たちも。一人暮らしの家ってやっぱり溜まり場になっちゃうんだね…

グレープフルーツ・モンスター
家でパソコンの内職をしている主人公。週に1度来る内職の会社の担当者と会うたびに変な夢を見るようになり…というお話。これ、一番感想が書きにくいよ!なんでそんな夢見るのかがよくわからなかったんですが…ありていにいえば欲求不満てやつですか?なんか読んでてどんどん物悲しーい感じになりました。なんでだ。

夫とカーテン
しょっちゅう職業を変える夫に振り回される妻。しかしその裏には思わぬいいことがあって…というお話。実はあたしも結構心配症なので、こんな夫だったら気が休まらないな、この妻気の毒…と思って読んでました。でもそんな不安定な状態の方がいいアイディアが浮かぶって!妻の葛藤→開き直りの過程がおもしろかったです。夫もそんなですけど、気はいい人なので憎めませんでしたね。いつまでもお幸せに!

妻と玄米御飯
ロハスにハマり、家族にもその生活を強要する妻と、それに不満を抱える作家の夫のお話。読めば読むほどこの主人公のモデルは本人だろう!と思うんですが、それも作者の思うつぼなんでしょうか。こういう描かれ方をすると、なんかどんどんロハスって考え方に否定的になるんですけど、それはあたしが素直だからですか。文句を言いつつ、最後には妻との愛を選ぶ夫。これが夫婦愛なのね…なんですよね?

全6編、軽妙な語り口で読みやすく、おもしろかったです。

家日和
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家日和 奥田英朗
装丁は大久保伸子。写真は本城直季。 「小説すばる」2004年9月号から2006年12月号までの不定期掲載に加筆修正した短編集。 1997年「ウランバーナの森」で作家デビュー。02年「邪魔」で大薮春彦賞、04年「空中 ...続きを見る
粋な提案
2007/07/21 13:22
『家日和』奥田英朗
シェアブログ1152に投稿 お、おもしろかったぁ!! 家庭をテーマにした全部で6編からなる短編集なのですが、 もう読み終わるのがもったいないっと感じるくらい。 もっともっとそれぞれの主人公達のその後が読みたい!!と思わせ ...続きを見る
道草読書のススメ
2007/07/21 15:24
「家日和」奥田英朗
家日和 奥田 英朗 ...続きを見る
ナナメモ
2007/07/21 19:38
「家日和」奥田英朗
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本のある生活
2007/07/23 15:10
「家日和」奥田英朗
「家日和」奥田英朗(2007)☆☆☆★★ ※[913]、国内、現代、小説、家族、家、短編連作集 ...続きを見る
図書館で本を借りよう!〜小説・物語〜
2007/08/30 00:04
「家日和」奥田英朗
タイトル:家日和 著者  :奥田英朗 出版社 :集英社 読書期間:2007/08/06 - 2007/08/07 お勧め度:★★★ ...続きを見る
AOCHAN-Blog
2007/09/28 22:06

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コメント(14件)

内 容 ニックネーム/日時
奥田さんらしいユーモアがちりばめられていて、おもしろかったです。
妻と玄米御飯 、作家の夫のモデルは本人と思わせるのも、奥田さんの思うつぼなんでしょうね。まるで舞台裏みたいで楽しめました。
藍色
2007/07/21 13:21
私も作者のツボにハマってしまった一人です。
ちょっとピリッとするユーモア満載、充実の一冊でしたね。
奥田さんの真骨頂って感じでした〜。
Rutile
2007/07/21 15:26
オークションはたしかに心と体に余裕がないと出来ないですよね。今売りたいものあるんだけど、絶対に無理です。
そして「ここが青山」ブロッコリー食べすぎかしら?うち、毎日のように食べてるから違和感ありませんでした。
なな
2007/07/21 19:41
>藍色さん
ほんと、奥田さんらしいユーモアとブラックさがたくさん入った作品集でした。妻と玄米御飯も変にリアルでしたよね…え?でも奥田さんて独身じゃなかったでしたっけ?勝手な思い込みですが。
まみみ
2007/07/21 21:36
>Rutileさん
真骨頂でしたねーまさに。こういう話書かせるとなぜにこんなうまいのか。しかもすらすらっと書いてるようにまでみえてしまいます…実際は七転八倒されてるのかもしれませんけれどね。
まみみ
2007/07/21 21:37
>ななさん
オークション、これ読んでたら久しぶりにやりたくなりました。不用品ってなんでこんなに溜まるんですかね…今は漫画を売りたいです。そしてブロッコリー。毎日食べてるご家庭には失礼なことを言いました<(_ _)>いや、うち学生時代のお弁当に毎日入ってて「またブロッコリーかよ!」とか思ってたので…そのへんの憤りが噴出したみたいです。私怨でした。
まみみ
2007/07/21 21:39
おぉ!うちの息子のお弁当には毎日ブロッコリーが!!!
いつか「またかよ!」って言われる日が来るんですね。覚悟しておかなきゃ。
だけど、お弁当に緑色、プチトマトの赤と同じように貴重な存在なのです。
なな
2007/07/22 08:16
この主夫、ブロッコリーにはかなり意地になってましたね。でも、ピーマン嫌いの子供のお弁当には欠かせないかも。隙間も埋めやすいし。でも、この創意工夫、見習わないとなーと反省しました。
june
2007/07/23 15:15
>ななさん
おぉ、毎日ブロッコリーが!…いや、好きならきっと文句は言わないと思いますよ。わたしはもう、飽き飽きしてたんで。味付け工夫してくれてたらなんとかなったのかなぁ…。彩りとして貴重、ってのはよくわかります。自分で作るとわかるありがたみかもしれません。
まみみ
2007/07/23 20:51
>juneさん
意地でしたよね。チョコレートコーティングしてるあたりがすごいなと思いました。却って逆効果なんじゃ…と思ったりもしましたが(笑)。緑のものを毎回入れようと思うと大変なんでしょうね。ピーマンがダメならブロッコリー、っていう意見に納得でした。たしかに隙間も埋めやすいですね!私もこんなこと言いつつ、いつか子供にお弁当作るようになったら毎日ブロッコリー詰め込んでそうです。あはは。
まみみ
2007/07/23 20:54
まみみさん、こんばんは(^^)。
さらっと読めて、でもしっかり面白かったです。
ロハスへのツッコミ処、素晴しすぎ。奥田さんの実体験かと思いました。けど、奥田さんて独身なんだそうですね。
オークション、私も時々やってますが、心身ともに余裕がないと出来ないですよね。結構楽しいんですが。だから、すごく共感しました。
水無月・R
2007/12/14 23:08
水無月・Rさんこんばんは〜
こういう短編集書かせると右に出るものはいない、ってくらい冴えてますよね。そうそう、奥田さんは独身のはずなのにロハスのあのリアルさって、何?と思いました。綿密な取材のたまものなのかしら……オークションの描写もうまかったですよね。経験者に「あるある」って思わせるって結構すごいと思います。それをさらっとこなしてる様子がさらにすごい気がします!
まみみ
2007/12/16 22:56
まみみさんはじめまして。
最近「家日和」を読んで面白かったので、検索してこのブログにたどり着きました。深刻でなく、でも鋭い奥田作品は私も大好きです。
薫の君
2008/04/11 12:57
薫の君さんはじめまして。コメントありがとうございます。
「家日和」おもしろかったですよね。
でも実はシビア(そう)な奥田作品はまだ読めていなかったりします^^;「邪魔」とか…
いつか読めたらいいなと思うものの、いかんせんチキンハートなもので。
もう少し心が強くなったら読んでみたいです。
まみみ
2008/04/15 15:30
「家日和」 奥田英朗 今日何読んだ?どうだった??/BIGLOBEウェブリブログ
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