「メルカトル」 長野まゆみ

メルカトル
メルカトル
posted with 簡単リンクくん at 2007. 6.25
長野 まゆみ著
大和書房 (2007.4)
通常24時間以内に発送します。


内容説明
「あなた、自分に値段をつけたことある?」「…値段?」「そう。自分の値打ちがどのくらいかってこと」 地図収集館で働く青年リュスの周囲で次々と起こる不可思議な出来事。地図をめぐるロマンティック・ストーリー。

長野さんの話を読むのはまだ2作目なんですが、なんつーか不思議な世界を創られる作者さんみたいですねぇ。とここで断言するのはアレなんでしょうか。あと10冊くらい読んで断言すべき?
めくるめく展開に「あわわわわ」と翻弄されまくり、最後「え?」と思ったときにはもう終わっておりました。

あらすじ…うーん。
孤児で、今は一人暮らしをしつつ地図収集館で働く青年・リュス。真面目にひっそりと働いていれば、世界の片隅でおだやかに暮らすことは可能だと信じる彼だったが、周りはそんな彼を放っておいてくれず…仕事場で、自宅で巻き起こる不思議な出来事。しかし彼はその出来事や出会った人物と向き合うことによって、諦念と忍耐で占められていた自分の心から少しずつ開放されていき…てな話でいいのかな?若干(いやだいぶ)間違ってるような気もするなぁ。だとしたらすんません。

あわわわと翻弄されるのは読者のみならず、主人公もなんですけど。この主人公が若いのにすごーく落ち着いたキャラで、割とどんなことにも動じないんですよね。弱音を吐いたりはするけど。きっとあたしならもっとパニクって「わからん!キー!!」とキレるところを、黙ってやりすごしてる。生い立ちに負うところが大きいのかもしれませんが…にしてもリッパでした。

こんなキャラだったからこそ、最後に幸せをつかめたんですかね。いや幸せとは言い難い?でも幸せを予感させる終わり方だったので、そこはよかったなーと。

しかしいったい誰があのおばあさんとこの女優とそのおばさんが****だったなんて気づくでしょうか!!きっちりだまされました。ていうか、誰も気づかないよね?!
こんなでっかいしかけ、必要だったんだろうか…という小さな疑問はあるものの、まあ最終的にはみんな幸せに終わったわけだし、いいか(いいのか?)。

でもこの雰囲気にハマってしまうファンがいるのもわかるような気はする。
もう少し読んでみたら、あたしもハマれる…かも。積読を解消できたら(←いつだ)、既刊作を読んでみようかなと思います。

メルカトル

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  • 『メルカトル』/長野まゆみ ◎

    Excerpt: 久しぶりに、長野まゆみの幻想系作品です。リアル感の薄い、幻想的で繊細で、美しい物語です。ああ、いいですねぇ、こういうの、大好きです。 Weblog: 蒼のほとりで書に溺れ。 racked: 2007-07-06 23:46