「14歳の本棚 -家族兄弟編」 北上次郎編

14歳の本棚 家族兄弟編―青春小説傑作選 (新潮文庫 き 29-3)14歳の本棚 家族兄弟編―青春小説傑作選 (新潮文庫 き 29-3)
北上 次郎

新潮社 2007-04
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(収録作品)
西の魔女が死んだ(抄) 梨木香歩・田中静子14歳の初恋 内田春菊・噓だろ 多島斗志之・青春の門(抄) 五木寛之・母の死と新しい母 志賀直哉・故園(抄) 川端康成・積木の箱(抄) 三浦綾子・宇宙でいちばんあかるい屋根(抄) 野中ともそ・DREAD RED WINE 森絵都・汚点 井上ひさし・螢川(抄) 宮本輝

様々な作家の描く14歳の姿を見ることができるシリーズの第3弾、だそうです。
ざーっと読んだところ、梨木さんや森さんなど現代作家の作品は読んだことあったりするんですが、志賀先生や川端先生など文豪と呼ばれる面々の作品はさっぱりです。ううむ。読んだ方がいいとはわかってるものの、イマイチ手が伸びない人たちなので、こういう短編集にしてもらったほうが触れる機会が増えていいのかもしれないなー。

さて。内容ですが。
全編通して言えることは、14歳という年齢はもう純粋に迷いなく「家族」という絆を信じられるものではないんだな。ということでしょうか。その時期を過ぎてしまうとどうしても美化するというか忘れてしまうのか、もっと幼かったように思えるんですが。各作品の主人公たちは、どの子も現実に衝撃を受けたり、疑心暗鬼になったり、目の前が真っ暗になったりと結構な負のエネルギーを受けてます。それも家族から。
たぶんこういういろいろを乗り越えて、大人になっていくもんなんだろうと今のわたしは思うわけですが、当事者にとってはキツいよなーとしみじみ思いました。

このシリーズ、「14歳の本棚」と銘打たれてるわけですが、対象読者は14歳ではなくて、その頃を忘れてしまった年代なのかもしれません。
陽の部分だけでなく、陰の部分も少なからず、でも確実にあったということ。たぶんそれを忘れずにいることは、自分の子どもや、ひいては今を生きる子どもたちと接する上ですごく役にたつことなんでしょう。描かれた子が何年、何十年前を生きる子であったとしても、根底に流れる悩みとかそういうので共通するところはきっとあると思うから。
鳥頭を自覚してるわたしですが、覚えていたいなあと思いました。

14歳の本棚 家族兄弟編―青春小説傑作選 (新潮文庫 き 29-3)

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