「チェリー」 野中ともそ

チェリーチェリー
野中 ともそ

ポプラ社 2007-09
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内容説明
伯父さんの家に住みついた「魔女」を追い出そうとアメリカにむかったぼく。ところが、そのひとは人見知りで、やせっぽちで、正直で…。すてきな恋の物語。『asta*』連載「ギャングスタとさくらんぼ」を改題し単行本化。

図書館で新刊の棚にひっそり置いてあったんで借りてみました。野中さんの本はあたりはずれが大きいので(とりあえずあたしに限って言えば)、ちょっとドキドキしましたが、なかなかによいお話でした。

アメリカ育ちで13歳くらいの頃に帰国。同級生らに帰国子女であることをからかわれたりしてちょっとうんざりしている主人公。その子が伯父さんと一緒に、アメリカの伯父宅に住んでいる元・伯父の義母を追い出しに行くけれど…っていうのからお話が始まります。

そのおばさんが、モリーっていうんですけどとにかく変わっていて、壁はぶち抜くは庭は荒れ果ててるはでもうぐっしゃぐしゃにしてるわけです。人の家なのに。いったいどんなすごいババアが…と半分ビビりながら会ったところ、その人は小柄で人見知りで気の強いところなど全くない人なわけです。ちょっと(いやだいぶか)変わってはいるものの、その変わりようっていうのは、みんなが子供時代に忘れてきた心のキラキラするところを、無くさずに持っているからこそ。しょっぱなのイメージがだいぶ強烈なので、読者も主人公とおなじく構えて入るんですが、いつの間にかモリーのペースにのせられて、そしてモリーがすごく素敵にみえてきます。

最初はただ追い出すために来たはずなのに、そのうちモリーのことを親身になって考え、今後の生活の手段や場所について、主人公は主人公なりの真剣さで考えていきます。

普段のモリーはとてもお気楽で幸せで。
移動遊園地のフライングパイレーツに乗りながら、地上の子供たちのためにおかしを投げたり、知り合いの果樹園に一本だけ持ってるさくらんぼの木を見に行ったり、家の様子から想像できないくらいとびっきりのお料理やお菓子を作ったり。
実の娘が出て行ってしまい、天涯孤独に近い状況なのに、娘が幸せで生きているならそれでいい。とほほ笑むモリー。モリーを見ていると、本当のしあわせとか、大事に思うものを考えるとき、いかに自分がどうでもいいしがらみにとらわれているかがしみじみわかります。

そんな素敵なモリーだからこそ、主人公は惹かれたし、好きになったんだろうなぁ……
そのあたりからの展開は結構ベタですが、最後まで楽しく読むことができました。

野中さんがNY在住だからか、アメリカの描写が生き生きしててそこもよかったです。ちょっと行きたくなるくらいに……いやいやでも行くならさくらんぼの季節でしょう!春に行ってそしておもいっきりチェリーパイとかさくらんぼの使ったお菓子が食べたくなりました!それまでにダイエット……がんばらないとな~~……

チェリー

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