「マルシェ・アンジュール」 野中柊

マルシェ・アンジュールマルシェ・アンジュール
野中 柊

文藝春秋 2007-10
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内容説明
私がこの世で一番好きかもしれない場所−。24時間営業の高級スーパーマーケット“マルシェ・アンジュール”を巡り描かれる、6つの出会いと恋。愛すべき人間模様を描いた、甘くてほろ苦い連作短篇集。

職業も性別も住まいも性格も違う、でも唯一共通項があるとすれば、マルシェ・アンジュール。
そのマルシェ・アンジュールという高級スーパーに通う人、勤める人、そんな人たちひとりひとりにスポットをあてて描いた連作集です。
実在するスーパーでいうと「紀伊国屋」とか「いかり」みたいな感じですかね。
それらよりもう少し南仏っぽいテイストかな。

夜中にひとりスーパーのカフェでくつろぐ主婦、万引きしてるシーンを目撃したのをきっかけに付き合いだした高校生、しばらくぶりで同級生と会う女性、土日のんびり家デートを楽しむカップル、スーパーでご飯を食べる7歳差のカップル、そしてそのスーパーに勤める女性。それぞれを主人公に、ちいさな物語が綴られます。

一番好きだったのは最終話ですかねえ。なんだかすごい幸福感でいっぱいのまま本を閉じたんですけど。これだけで漫画とかドラマにもできるんじゃないか?クリスマスの話だし時期もぴったりでした。

あとこのマルシェ・アンジュールが本当に素敵。
こんなお店あったら何もなくても通いたいくらいだわ。お金があるほうじゃないから、そんなどんどこ買えないけど、見るだけで楽しそうだし。どの料理もおいしそうでそれもよかった……思い出すとおなかが減りそうなので想像を中断します。

野中さんの作品を読むと、甘い砂糖菓子を食べるような感じで、何やら甘やかな気持ちになるんですけど。作品によっては結構ビターだったりもするなぁって最近、いや正確にいえばたった今気づきました。いつもふわ~んと読み飛ばしてましたが、過去の読書にもそういった部分があったような気がします。

ほんとは先週読んでたんですが、返す直前に一章すっとばしてたことに気づきまして。改めてまた借りてきました。ここ1年で読んだ野中さんの作品では一番好きかもしれないです。

マルシェ・アンジュール

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