「雨の塔」 宮木あや子

雨の塔雨の塔
宮木 あや子

集英社 2007-11
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内容説明
陸の孤島の学園。ルームメイト。少年のような少女。彼女たちは閉ざされた世界で、家のための「駒」として使われる日を待つばかり。そしてすべてが揃い、運命は静かに回り始める…。濃密な香気漂う大人のための少女小説。

初読み作家さんです。豊島ミホさんを輩出してる「女による女のためのR-18文学賞」を受賞(しかも大賞と読者賞と2つ!)された方だそうで。
んで、読んでるときは漠然とかなり年上の人かもなぁと思ってたら、わたしとそんなに年齢変わらなくてビックリでしたよ。そうか……そうなのか……

さて。
この話はざくっというと上のあらすじのとおりです。18歳くらいのお嬢さんがたが、それぞれの理由の元学園の敷地外には出ることが許されない、そんな学校で生活している。しかし途中で少年のような少女・矢咲が入ってくることで、まわりはじめた歯車があった…とかそんな話。表紙に描いてある4人が4人とも主人公です。彼女らの視点で物語は綴られてゆきます。

耽美で淫靡な話でした…それっぽいシーンはそれほど描かれてないのに、なんででしょうね。この幽閉されてる、ってところに大奥を連想するから?
4人の少女の関係性が揺れ動いて、この子たちの感情のゆらぎにのみこまれたから?
よくわかりませんが。

繊細で濃密で、どこか冷たい感じがするお話でした。
たぶん好きな人はすごく好きな話だろうなーと思います。ええと、映画(?)の「1999年の夏休み」っぽい匂いもしました。あれも評価高いですよね。わたしはちょっと……でしたけど。あの映画は『トーマの心臓』が原作なんだっけ。あの話が好きな人にも楽しめるかもです。

デビュー作の「花宵道中」もまた読んでみたいと思います。

雨の塔

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