「花宵道中」 宮木あや子

花宵道中花宵道中
宮木 あや子

新潮社 2007-02-21
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内容説明
【女による女のためのR−18文学賞大賞(第5回)】【女による女のためのR−18文学賞読者賞(第5回)】吉原の遊女・朝霧は、あと数年で年季を終えて吉原を出て行くはずだった。その男に出会うまでは…。生まれて初めて男を愛した朝霧の悲恋を描く受賞作ほか、遊女たちの叶わぬ恋を綴った官能純愛絵巻。

こーれーはすごいものを読んだぞっと。
発行されて1年も経つわけですが、今までこれをスルーしてた自分に猛省を促したい気持ちでいっぱいです。R18という言葉にビビってちゃダメだ!!あと(内容説明)はあくまで内容説明でしかないんだから、それ読んだだけでもうわかったような気にならないこと。今日このときより気をつけるべし!!

前に読んだ「雨の塔」のときも、とても雰囲気のある作品を描かれるなーとは思ってたんですが、今回もまたいいですねぇ。ただえっちいだけじゃないというか。えっちだけど胸が痛む、とかしんとした気持ちになったりだとか、その+αがとても素敵で、ただのエロ作品とは一線を画してますね。これこそが大人のための、また女性のための官能文学じゃないかとそこまで思ってしまうほどいい作品でした。
これ男性が読んだらどんな感想になるんだろうなあ。
ネット上とかで男性(たぶん)がススめてる恋愛モノ、まあマンガだったりゲームだったりあるわけですが、ほほえましいものは置いておいて、なんだかちーっともよく思えなかったりするのは単にわたしの好みの問題なのか、それとも男女の間に横たわる深い溝がなせる技なのか、いまだにどっちだかわかりません。
どっちもがいい!って思える作品ってないんだろうか。
わたしは候補としてこの作品を強く推したいんですがどうですか??

しかしこれがデビュー作とは……世の中って普通な顔してすんごい才能持ってる人がまだたくさん埋もれてるんでしょうね。たぶん。そうでなけりゃ宮木さんがこの年まで無名な理由がわからんし。
デビュー作のクオリティもさることながら、それにつづく連作集も軒並みいいです。よーく練って書いてるのがわかります。そこはちょっとうまくいきすぎじゃ……?みたいなリンクもあったりしますが、それっくらいだし。ほぼ文句のつけようがありません。

薦めてくださったななさん、ちきちきさんありがとうございました!
この熱が冷めやらぬうちに、最新作も読めたらいいなと思います。

花宵道中

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  • 『花宵道中』/宮木あや子 ◎

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