「白蝶花」 宮木あや子

白蝶花白蝶花
宮木 あや子

新潮社 2008-02
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内容説明
昭和19年、福岡県知事の屋敷に奉公にきた千恵子。華やかな博多の街、美しい令嬢・和江との友情、そして初めての恋。しかし戦争の足音は、千恵子のすぐ背後に迫っていた…。恋に命をかけた女たちを描く純愛官能ロマン。

3作目にしてこの安定感。相変わらず読ませてくれますね~。

今までの作品よりも、より分かりやすい形でその時の歴史背景はどうだったか、ってのが描かれていたので、日本史の復習にもなりました。こういう形で勉強できるっていいよね。受験生も読んだらどうかなと思ったものの、違うところでドキドキしすぎて勉強にならなかったりするんだろか。そうだよねたぶん。
この頃日本にいた女性たちはどんな風に生活していたかなんて、試験にはでないだろうしなあ。そう考えはじめると止まらなくなるわけですが、……そのへんは各自が考えることだろうと思うのでここでは控えます。

4つの物語で構成されてます。大正時代に有馬の温泉宿で芸妓をしている菊代と、その妹の雛代の物語。それからまた時代が変わり、上にある説明の千恵子の話があって、戦後の和江の話で終わります。

相変わらずうまい!と思ったのと同時に、今回のこの作品でまたワンステージ上に行った気がしてみたり。
今まで出されたやつだと、現代じゃない時代を描いたやつがいいなと思っていたんですが、次、もし現代が舞台の作品を書かれたとしたら。もしかしたら、その評価も覆されるかもなと、そんなことを考えました。

官能的な要素が多分に含まれるのに、恥ずかしい気持ちよりも読みたい気持ちが勝る稀有な作家さん。
宮木さんを未読な方いましたらチャレンジしてみてください。できたら男のひとの感想も読んでみたいです^^

白蝶花

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  • 白蝶花

    Excerpt: JUGEMテーマ:読書 抱いて。ずっと忘れないように――戦中の日本で恋に命をかけた女たちを描く純愛ロマン。 昭和十九年、福岡県知事の屋敷に奉公にきた少女・千恵子。書生の政吉と恋に落ち初めて結ば.. Weblog: ぼちぼち racked: 2008-04-25 21:43
  • 「白蝶花」宮木あや子

    Excerpt: 白蝶花 宮木 あや子 大正時代の有馬温泉から始まる女たちの長い物語。有馬温泉の芸妓・菊代と雛代の姉妹。父親の借金のかたに妾となった泉美。福岡知事・漆谷家の女中になる為酒田から出てきた千恵子.. Weblog: ナナメモ racked: 2008-04-26 20:08
  • 『白蝶花』/宮木あや子 ◎

    Excerpt: 宮木あや子さんの、閉塞された世界の女性の、狂おしいまでの生き様を強く描く美しい物語は、デビュー作『花宵道中』でも『雨の塔』でも、ままならぬ想いを氾濫させつつ、静かに満ち溢れていました。 本作『白蝶花.. Weblog: 蒼のほとりで書に溺れ。 racked: 2009-03-09 23:41