「COLORS」 アンソロジー

COLORSCOLORS
藤田 宜永

ホーム社 2008-04
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内容説明
世界は色でできている−。藤田宜永、宮下奈都、松樹剛史、豊島ミホ、池永陽、永井するみ、宮本昌孝ら11名の作家が色をテーマに描き出す、短篇アンソロジー。


表紙がなかなかかわいらしいんですが、画像がでませんね。
豊島ミホさんのブログで知ったアンソロジーだったんで、他にだれが書かれてるのか全く知らずに臨みましたが、なかなかに個性あふれる面子&ストーリーで楽しめました。

豊島さん以外で特に好きだったのは宮下さん、松樹さん、水森さんですかね~。
宮下さんは前に読んだ短編よりもだんぜん素敵でした。前の「スコーレNo.4」で見せたひっそりとした輝きがみられたというか。たった二十数ページなのに、とても素敵な世界でした。割とやりきれないような話なんですが、その嫌さも少なくてすごい。井の中のかわずのお話。待つ女の話。とにかく読んでもらいたい一編です。

松樹さんは名前見てああもしや…と思ったんですが、2年前くらいに読んだ「ジョッキー」の方ですね。あれもかなり好きだったんですが、今回も相当。わたしこの方の芸ふ……いやいや作風はかなり好きなようです。独特のユーモアがあってよいです。一年生が幅を利かせる中、たった一人の2年生でしかも自分の力に限界を感じだしている、ちょっとちいさい主人公キャラがよかった。これ、たぶん女性読者も掴める話だと思うんですが、どうでしょう。だって最後このわたしですら「きゃー!」ってなりましたし。えぇ。

そして水森さん。デビュー作の強烈な印象がまだ残るわけですが、また今回はがらりと作風変えてこられたなと。正直びっくりしました。いろんな引出しもってそうな気がします。性格にちょっと、いやかなり問題ありそうな女主人公と不思議な夫。あと従姉妹くらいしか登場人物いないんですが、妙に濃い話なんです。最初は主人公におよそ感情移入できる余地がない…と思っていたのに、最後はいつのまにか傍にいますからね。これも二十ページくらいなのに、すっきりきっぱり終わっててよかったです。

次点で朝倉さんですかね。たぶん読む前に期待しすぎたせいでがっかりしたところもあったんでしょう。普通に読んでればまた違った評価だったような気がします。

水森さんは最新作が手元にあるんで読むとして、松樹さんは過去の未読作品をまた借りてきたいなと思います。すでに文庫になってるらしいので、来週の移動時間にでも読もうかな。

けっこう掘り出し物が多くて楽しめる作品集でした。おすすめです!

COLORS

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