「ラン」 森絵都

ランラン
森 絵都

理論社 2008-06-19
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内容説明
もう動けない。一歩も歩けない。呼吸さえもおぼつかない。もっと、もっと体力をつけなければ。もっと、もっとつらいことも受けとめられるように…。家族にもう一度会いたい! 環が自転車を走らせた先に待っていたのは?

は~長かった。読み応えありました。450P越えってねぇ。
そしてねたばれせずに感想を書くことの難しいこと。なるべくしないようがんばりますが、作品読むまで知りたくない!って人は以下読まないでくださいね。いまは。


一言でいうなら、「カラフル」と同じテーマをもう一度描いてあるお話です。「いろいろあるけどしぶとく生きろ」ってアレね。家族と早くに生き別れて、今生に未練もなくて、どっちかっていうと「あの世」よりに生きている主人公が、とある手段で生きながら「あの世」に行けることを発見し。で、その訓練のためにジョギングを開始して、身体の変化や仲間が増えたりすることで、「この世」とのつながりが徐々に強くなって、やがて前向きにしっかり生きていく覚悟を決めてゆく。てな話です。

最初の方ほんっとぐったりしてる主人公なので、大丈夫なのかと心配になるんですが、意外に図太くたくましいところもあって、そのころから生命力の片鱗ってのは見えてたんだな。と読み終わった今になって思います。

あとここんとこ流行ってた(っていっても2年前の話だけど…)、走ることをテーマにしている他の小説との違いは、全くのスポーツ初心者でしかも体力もない女の子が、フルマラソンに近い距離を走ろうとして練習していく様子を書いているところですかね。5分と走れなかった人がいかにして身体をつくったら、そんな距離走れるようになるのか。これは森絵都さん自身の体験が描かれてたりするんでしょうか?

ページ数は多いものの、描かれてるものが多岐に渡るのでところどころちょっと薄い?ってところもあったりなかったり。特にランニング仲間のエピソードはちょっと物足りないかなぁ…と思ったりもしました。

だけど総じて評価するに、満足のいく出来だったと思います!ひさびさの森作品だしね。
あのニヤっとできる笑いのセンスも健在です。ところどころ笑わせてもらいました。

この作品をきっかけに、またコンスタントに作品を発表してってもらいたいです。期待してます!

ラン

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    Excerpt: JUGEMテーマ:読書 カラフルから10年。直木賞受賞後初の書き下ろし新作。 「越えたくて、会いたくて、私は走りはじめた」理論社HPより 勝手に高校生くらいの陸上部の話と思ってたら、全然違って.. Weblog: ぼちぼち racked: 2008-08-04 21:58