「夜の光」 坂木司

夜の光夜の光
坂木 司

新潮社 2008-10
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内容説明
慰めなんかいらない。癒されなくていい。欲しいのは、星の距離感。天文部に集うスパイたちが、最前線で繰り広げた戦闘とは…。闇を駆ける4人の高校生を描く、絶対零度の青春小説。

これ昨夜読み終わったんですが、その直後に感想書けばよかったなぁと。今にして思います。
だってもうあのときの余韻が薄れ気味なんですもの…ほんとにこの鳥頭はどうしたものかと。あああ。
手放しでよいよ!というには痛苦しい作品なのですが、うん、でもやっぱり好きかなあ。
最初、坂木さんがこういうテイストの書くのか!とちょっとびっくりしたんですが。最後まで読むと、やっぱり坂木さんらしい、そんな作品でした。

普段の友達も、生活も異なっていて、およそ接点がないだろうと思われる4人の高校生。
そんな彼らは唯一部活でつながっていて、しかもそれぞれが敵地で、スパイとして暗躍している。
時折集って話してご飯を食べてくつろぐけれど、けしてなれあったりはしない。
その4人の高校3年生の1年間に起こった4つの小さな事件について物語はつづられます。

ってうーん、なんかうまく説明できませんが。
スパイといってもアレですよ?本物のじゃなくて、でも本物と同じくらいの真剣さを持って語られる「たとえていうならそれは」の話です。頭の固い親に内緒で一人進学先を決め努力をしてみたりだとか、明るく見えてるけど人知れぬ暗く深い闇を抱えているだとか。
あと、謎もそれが話の主体ではありません。つけあわせ、くらいのものです。
ないとさみしいけど、なかったとしても彼らの関係性に変更は…いや、あったか?やっぱなきゃだめか?
いやいや、でもなくてもその他の活動で補完されたと思う、きっと。あったほうがおもしろいけど。…って結局何がいいたいのやら。すみません、要領をえない文章で。

この4人、ジョーとゲージとギィとブッチとがいるんですけど。
なんかもー当時の自分とシンクロしすぎて怖い!という人がいまして、その子メインの章はほんとにつらかったです。このブログで何度も書いてますが、つくづくあたしってあのころから変わってないのか?と思いましたね…一歩も動けてない部分があるんか?と。
つい先日も旧友に「もっとずぶとくたくましくなっててしかるべき年齢だ!」と怒られましたよ。まったくねぇ。(←他人事のように)

しかし高校生時分に、こういううわべだけじゃない、べたべたしすぎない、時折会うだけでふっとなごめるような友達ができるっていいですね。彼らは男女混じってるけど、簡単に恋愛関係にもつれこまないところにも好感がもてました。そうそう、スパイのミッション中に恋愛してていいのはあの世界一有名な彼くらいですよね!

あと毎回の感想ですが、今回も食べ物がおいしそうでした…ほんとに。
ギィのコーヒーが飲みたいのはもちろんでしたが、あのピザとか!鍋とか!!ほんとに食べてみたいです。
特に鍋は独創性ある一品でしたが、あれって坂木さんが開発したんですかね?
料理とか好きそうだし、きっとはずれなくおいしいんだろうなぁ。
よせばいいのに夜中に読んでて、空腹をこらえるのが一苦労でした。ああ、こらえてないや。
ポテトチップス食べたんだった、夜中に。あはは…ああああああ。

なんだか長々書きましたが、思っていたよりもずっと楽しく読めました。痛いんですけど、それでも。
初期の例の三部作っぽいですかね?雰囲気は暗めなあたり。読んだ方また感想教えてください。

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