「儚い羊たちの祝宴」 米澤穂信

儚い羊たちの祝宴儚い羊たちの祝宴
米澤 穂信

新潮社 2008-11
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内容(「BOOK」データベースより)
ミステリの醍醐味と言えば、終盤のどんでん返し。中でも、「最後の一撃」と呼ばれる、ラストで鮮やかに真相を引っ繰り返す技は、短編の華であり至芸でもある。本書は、更にその上をいく、「ラスト一行の衝撃」に徹底的にこだわった連作集。古今東西、短編集は数あれど、収録作すべてがラスト一行で落ちるミステリは本書だけ。

やっとこ読みました。ファンなのに遅くなったのは、この作品があの「黒米澤」と呼ばれるアレだと事前にわかってたからですね……黒いの苦手なもので。でも読みだすと早かったです。

しかしこれ、帯(上記説明)であおりすぎじゃないのかなー。何も知らずに読んだ方が楽しかったような気がするんですが。

収録作はどれも凝ってます。最後の落ちがとてもきいてます。
中には「そんなことで人を●●すか!?」ってのもありますけどね。
一番好きだったのはどれだろう…あとで変わるかもしれませんが、「北の館の罪人」でしょうか。最後のぞくっとした感じが一番強かったように思うので。あと既読だったので飛ばそうかと思ってた「玉野五十鈴の誉れ」もよかったです。これ「Story Seller」掲載時に読んだ人も読んだ方がいいですよ。最後の数行つけたしたのが大きな変更点だと思いますが、その数行がとても効いてます。なるほどね!とすぱんと納得できます。

で、なんで「あとで変わるかもしれない」って書いたかというとですね。最後に収録された「儚い羊たちの晩餐」の落ちが現時点で、最後の部分を何度読み返してもよくわかんないからなんですね。ミステリ読みの人ならわかる(?)みたいなんですけど……。
他の方の感想検索しても、ネタばれは控えますとかで。amazonのレビューにはそれっぽいことが書かれてるようなんですが、それもオブラートに包んだ書き方でさっぱりわかりゃしねぇ。なんだよ「アレ」って!!…すいません素がでました。

ああこういうつきはなした感じ、「わかりたきゃ頭下げて人に聞くか、自分でもっと勉強しなはれ」的な終わり方すんのってなんか米澤さんらしいなと思った次第です。完全に逆ギレですが。

それで思い出したんですけど。っていうかこれつながる話なんだろうか?
わたし、古典部シリーズとか好きなんで、妹夫妻にも貸してるんですよ、米澤作品。したら楽しんでくれてまして。そこまではよかったんです。が、がが。なんつーか米澤さんのキャラ(?)が彼らに合わないというかなんなのか、「この人自分の博識ひけらかし傾向じゃない?」とか「服の趣味が変」とか散々なことを言い出しまして。いまやわたしが米澤さんて呼んでるにもかかわらず、穂信って呼び捨てですから!なんなのかなーもう。いや言ってることに一理もないとは言えないあたりがまたアレなんですが…そのアレな部分が今回のコレ、ですね。たぶんね。

そうやって文句言いつつも楽しく読んでて、新作が出ると「貸してくれ」って無邪気に言ってくる彼らです。今回のも読ませて簡単に謎解かれるとなんだかくやしいから、今回は貸さないでみようかしら。自分で買って読め!と。

…そうして憤りつつも、米澤さんの作品の売り上げに貢献するわたしって傍で見りゃけなげな一ファンですよね(←気のせい)。ええ、つきはなされても読み続けましょうとも!どこまでも追いますようーふーふー(怖)。

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  • 読書メモ『儚い羊たちの祝宴』

    Excerpt: 米澤穂信の短編集『儚い羊たちの祝宴』を読みました。けっこう面白かったです。『身内に不幸がありまして』『北の館の罪人』『山荘秘聞』『玉野五十鈴の誉れ』『儚い羊たちの晩餐』を収録。 同じ作者.. Weblog: 自由の森学園図書館の本棚 racked: 2008-12-22 00:49
  • 「儚い羊たちの祝宴」米澤穂信

    Excerpt: 儚い羊たちの祝宴 米澤 穂信 JUGEMテーマ:読書 「これぞ、究極のどんでん返し! あらゆる予想は、最後の最後で覆される。」な連作短編集。 どんでん返しねぇ。確かにそうなのかも。.. Weblog: ナナメモ racked: 2009-01-04 11:03
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    Excerpt: JUGEMテーマ:読書 これぞ、究極のどんでん返し! あらゆる予想は、最後の最後で覆される。 ミステリの醍醐味と言えば、終盤のどんでん返し。中でも、「最後の一撃(フィニッシング・ストローク)」.. Weblog: ぼちぼち racked: 2009-02-09 22:41
  • 儚い羊たちの祝宴(米澤穂信)

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  • 『儚い羊たちの祝宴』/米澤穂信  ◎

    Excerpt: ほほう・・。ラストで覆される、ってのは前評判で聞いていたのですが、なるほどですね。 読書会「バベルの会」に所属する娘たちの周辺で起きる、不吉な事件の数々。 以前読んだ『story Seller』に.. Weblog: 蒼のほとりで書に溺れ。 racked: 2009-03-24 22:42