「エンジョイしなけりゃ意味ないね」 朝倉かすみ
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内容説明
「このままでいいのかな…」って思わない日はない。ねえ、わたしたちって、いま、なんか、すごくOLっぽくない? 深くうなずき、驚き、笑い、ほろっと泣ける、オーエル・エンターテイメント! 『星星峡』連載を書籍化。
OLを描いた作品は星の数あれど、その中でわたしが読んだ中でも結構いいなあと思える作品集でした。
男性作家が書いたものより共感できたしね。
どんなに取材して、リアルに近い女性を描いたとしてもそれが「もどき」レベルで終わることが多いのは、やっぱり男女の間にはふかーい溝があるからなんでしょうか。
でもこの作品の女性はほんと、ありそうな感じだしいそうな感じが出てました。
そういや朝倉さんはデビュー作の「肝、焼ける」だったかでも書いてましたね、こういう感じ。
ドラマほどエグくなく、マンガほど誇張されてないけれどでもなんだか「わかる」というような…
なんか言っててよくわからなくなってきましたが。
12編収録されてますが、どっちかというと前半のお話が好きでした。
特にどれが好きだったかなあ。印象深かったのは「絶対、無理」ですか。途中までああなんか好きになれそうもない話かも…と思っていたのに、読後感が妙にさわやかだったので。
最初の「直立チューリップ」も新入女子社員の気持ちがよくでてたし、あと「おしゃべり仮面」のブログ記事っぽいおはなしも変に笑えてよかったです。
OLじゃなくても、仕事してる女の人ならどれか好きな話がみつかるかも、と思います。