『卒業生-春-』 中村明日美子

卒業生-春- (EDGE COMIX)卒業生-春- (EDGE COMIX)

茜新社 2010-01-28
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内容紹介
佐条の受験まであと数日。
学校の帰り道、将来について草壁は「養子縁組とかすんでしょ」と浮かれて話すが、世間はそんなに甘くないと猛反発する佐条。
仲直りする間もなく受験会場のある京都まで向かうと…。
ゆれる青春時代の思い出を綴った人気シリーズ遂に完結!

さて後編です。

なんかねえ、どんどんと草壁が好きになるんですけど!いや、佐条を好きな草壁LOVE?
こんな風に恋して、愛せたら、愛してもらえたらいいなーってしみじみ思います……
一番こう、胸にきたのは。弱みをあまり見せない佐条に草壁がこう言うところ。

「ゴリゴリ無理すんのやめてほしい やなんだよ
 なんか俺 いちいち心配んなって
 大丈夫大丈夫?って聞きたくなっちゃうんだもん
 そーすっとさ……

 佐条……大丈夫ってこたえちゃうだろ
 ほんとにつらい時大丈夫とか言わして
 すごいやだ」 (原文ママ)

ああ、バカはバカなりに(←ヒドい言い草)すごくきちんと佐条を想っている…!!と。

こういう純粋なアレって、もしやこの世代をこえたらもう無理なんですか?……うううそうじゃないと思いたい……!!

最終巻なんで、ええと、けっこうその、あっち方面も展開しているわけですが。
それも愛を感じるからか、普通に読めました。キャー!とか言いたくなりますけど、それはそれ。
佐条が色っぽくて、かわいくて、それにたまらなくなってる草壁に一瞬同化してみたり。
な、なぜにそちらに同化したかわたし。同化っていうか萌え?あまり深く考えないようにしよう……っていうかこのへん読んだときの自分のココロの動きとか、恥ずかしすぎでこれ以上書けんな!今後一層精進する決意でございます。

ラストは卒業式。ふたりが出会って、恋して、約束したところから離れる日。
あとがきで作者は「学生時代はうつくしい 未熟で清々しく熱をおびた透明なうつくしさだ」てなことを書いていますが、同感です。そのうつくしさは余すところなくこの作品で描かれていたと思います。
この物語はそういう意味でも、ここで終わるのが妥当だったんでしょうね。

このふたりは最後、高校を卒業して別々の道を行きます。
場所も、目指すものも違うふたり。もしかしたら、ふたりの手はいつか離れてしまうかもしれない。
でもどうかそうなりませんように。いっしょに歩いていてくれますように。
そうしみじみと祈ってしまうラストでした。


(収録作)
「落ちない涙」「お好みに焼く」「卵を焼く」「モチを焼く」「鉄板で焼く」「京都にて」「卒業」「After School」(描きおろし)

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