「左京区七夕通東入ル」 瀧羽麻子

左京区七夕通東入ル左京区七夕通東入ル

小学館 2009-07-23
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内容紹介
七月七日にわたしたちは出会った。
京都での学生生活も4年目。主人公の花は思いがけないことをきっかけに、友人のアリサから合コンに誘われる。
三条木屋町の店にひとり遅れて現れた男子は、その場にそぐわない一風変わった雰囲気の持ち主だった。
名前は龍彦だという。「たっくんて呼んでいい?」「いいよ」。文学部で数学嫌いの花にとって、理学部数学科のたっくんは謎に満ちていて、
また彼の暮らす学生寮の友人たちもどこかキテレツな理系男子で、花はこれまで経験しなかった不可思議でにぎやかなキャンパスライフを送ることになるのだが……。
いま注目の若手女性作家・瀧羽麻子が、京都を舞台にのびやかに描いた青春キャンパス・ラブストーリー。

結構前に買ってたのに、なんでもっと早く読まなかったんだという後悔でいっぱい。
そんくらいよかったです。
京大生を描いた作品といえば、モリミーやマキメが有名ですが。いやいやここにもうひとり!瀧羽さんがいますですよ!!というのを控え目に、でもしっかりとアピールしたいです。

だってあの二人が描く恋愛なんて、アレじゃないですか(←失礼)。
いやそのアレっぷりが楽しいんですけれども、わたしも大好きなんですけれども。
京都ってまちにはやっぱりどこかステキなかわいいイメージもあって、そちらをあますところなく表現してくれた瀧羽さんに拍手をおくりたいです。

キテレツだけど味があって魅力的な理系男子と、ひょんなことで出会い、惹かれていく文系オシャレ女子の花。花が恋した「たっくん」は数学が大好きで、一度のめりこむと寝食を忘れて没頭し、そのほかのこと(花のことも含め)がまるでどうでもよくなる男の子。
今までつきあってきた男子とはまるで違うけど、てんで相手にされてないように感じるけど、それでもやっぱり気になってしまう。そんな花がゆっくりじっくり気持ちを育てていくようすが丁寧に描かれてました。

脇をかためる登場人物たちもよいです。爆薬を研究し自作花火もこさえてしまうヤマネとか、気のいい食いしん坊のアンドウくんとか、バイト先の古着屋店長の陽子とか、たっくんの先輩の謎めいた美女とか。個人的には花の友だちの剛くんが切なくて心に残りました。

しかし理系男子、おもしろいなー。いいなー。
自分が根っからの文系だったうえ、高校も一年から文理分かれていたので「ザ・理系」てな人とは社会人になって初めて相対したんですが。学生んときに、花たちみたいにワイワイ楽しくやってみたかったなーとしみじみ思いました。いけてないかもしれないけど、素朴でやさしい。そしてわからないからこそ、興味深い。

読むと学生時代をやりなおしたくなります。それも京都で。そこは限定で。

大変楽しい読書時間でした。
そして次読む本に迷うわたし。理系男子が主役の「キケン」にするか…はたまた青春やり直しの「リテイク・シックスティーン」にするか。
そもそもその前に、日曜に迫った試験勉強をしろっつう話ですね。ハイ、メリハリつけて、上手に勉強して、読書も楽しみたいと思います!(←できたためしがない人)

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    Excerpt: 50歳半ばのおじさんが、この小説を読んで余韻に浸っているとは、声に出しては言えない。ブログのおかげでその想いを語ることができる。 山崎ナオコーラ、津村記久子、青山七恵など日常生活をとても上手く描く若い.. Weblog: 肩の力を抜いて racked: 2010-02-20 09:38