『ちいさなのんちゃん すくすくマーチ』 永野のりこ

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エンターブレイン 2010-01-29
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内容紹介
三つ子の魂百までも!?オタクな母のユニーク子育てマンガ! 娘の名前は、出産入院中に見たアニメから? 星空を見上げれば「M78星雲」(ウルトラの星)を力説。 仰天!? それとも共感!? 漫画家の母が描く、愛に溢れた育児のカタチ。
娘が将来アニソンバンドのボーカルになるとも知らず、一所懸命”ふつう”に子育てした、あの頃……。
英才教育系(?)コミックエッセイ・ベストセレクト版、描き下ろしに加え、”おおきなのんちゃん”の特別寄稿も収録。


えーと。これ本当はおすすめしようかどうしようか悩みました。
いや、いい育児マンガなんですよ。笑えるし愛あるし。でもどこか妙でそこも味があるし。

しかしこのマンガ家さんが今まで描いてこられた作品は結構すごいものが多くてですね…その中の1シリーズを妹に読ませたとき、「○○ちゃん(←まみみ本名)、あんた大丈夫なの?」と言われたのはかなり強烈なショックでした。
ざっくりと言うならば、この世に生をうけたものの、どうしても世界と折り合いがつけにくく、どうにも自分が「規格外」「人間外」なんじゃないかと思ってる、そんな主人公が常に描かれてるんですよ。
果てしなく破天荒なギャグマンガであれ、コメディタッチだけどシリアスな作品であれどれも描いてるテーマはかなり重めで……それでも最後には目の覚めるような救いの瞬間が描かれるので、そこ読みたさについついハマってしまうそんな物語が多いです。…でもそんななのでコアなファンはいるものの人気はいまひとつなのか、現在絶版だったりするもののほうが多いんですけどね。
売っててもあまり女子は読んでない気が……なんであたしゃ読んでるんだかなあ……

まあそんなあれやこれやを描いてる作者自身も、いろいろトラウマかかえて大変だったみたいなんですが、そんな彼女がいきなり「おかあさん」になって、その娘である「のんちゃん」とどんな風に過ごしてきたか、てなことが描かれた1ページマンガの集大成です。

へんてこりんなところを多数有するナガノ先生(=母)ですが、のんちゃんを育てる様子から伝わってくるのは、ひたすらの、あふれんばかりの‘LOVE’ですね。大切に育ててる様子がよくわかります。…そして子育てしているうちに、ナガノ先生の心の奥の痛みが和らいだりすることもあったりで…子育てって大変だけどすごいんだな~~と。

もちろん自宅で仕事するお母さんなので(しかも締め切り前なんかは娘ほっぽらかし状態)、そのへんのこともちゃんと描かれてます。心配して、謝って、それでも仕事はしなくちゃならない…つらいとこですよね。働くお母さんのせつなさもよくわかりました。

まあそういうことばかりでもなく、子どもにからめた笑いネタも多数収録されてます。一番笑ったのはどれかな…ネタばれになりますが、幼稚園(?)の運動会で、みなが自分の一番好きなものを描いたという万国旗の絵の中に一枚「フランシスコ・ザビエル」の似顔絵がまざってたってアレですか。いや~実際見たかったわ~~。


この作品では、生まれたばかりののんちゃんから、中学卒業(?)あたりまでののんちゃんが描かれています。

今現在わたしの周りの友達は、4歳児未満の子を育ててる人が多いんですが、その人たちに特に読んでもらいたい作品ですね…特にこの、小さい時期を過ぎてしまって、手がかからなくなった子に感じる気持ちとか、自分の子供がだいぶん大きくなったあと、街で小さい子を見た時に思うこととか。今は当事者だからきっとわからないけれど、その時期を過ぎてしまうと大事にしとけばよかった…!!と思うことがさらっと、でもきっちり書かれてるので。

わたし自身は子どもを産む気はないし、わかってない部分も多数あると思うんですけれど。
それでもこの育児マンガは、読んでよかったと思います。育ててもらった親への感謝の念も自然に湧きましたし。

あまり有名じゃないマンガ家さんなんで、手に取ることないかもしれませんが。機会があったら、読んでみてください。

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