「天地明察」 冲方丁

天地明察天地明察

角川書店(角川グループパブリッシング) 2009-12-01
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内容説明
江戸時代、「日本独自の暦」を作ることに生涯を賭けた男がいた。碁打ちにして数学者の20年にわたる奮闘・挫折・喜び、そして恋ー。太陰暦を作り上げる計画を、個の成長物語として重厚に描く。『野性時代』掲載を単行本化。


本屋大賞受賞おめでとうございます←遅

3月の終わりからずーっと読んでて、今日やっと読み終わりましたよ…長かった……
でもすごい充実感でいっぱい。いや~おもしろかった~。

あらすじは、というと。
碁打ちだけどどうにも囲碁にのめりこめず、むしろ飽きすら感じていて、一体オレの人生って。と悩む男が数奇なめぐりあわせにより暦づくりに尽力することになり、そして乾坤一擲の勝負に出るーという感じなんですが。
ざっくりしすぎて「で、これのどこらへんがおもしろいのよ?」と思われる向きもあるでしょうが、いやいやどうして。

最初の引き込み方から見事でしたね。
どんな数学の難問があっても「一瞥即解」する人には、主人公ならずともシビれましたよ。なにその天才ぶり。
数学好きだけどからっきしな自分からしたらもう雲の上の人ですよ。
誰なの誰なの??と主人公と一緒の目線でドキドキできました。そのあたりで、微妙に違和感を感じていた文体にも慣れましたね。

そこからどんどんと主人公に絡んでいく人たちが増えていくわけなんですが、これがもうどの人もどの人もよくてですね……主人公はほんとに周りの人に恵まれてるよなと思いました。
けど、その周りの人を動かしたのも主人公の魅力があってこそですよね。うーむ、見習わねば。

いろいろ泣きどころも多いんですが、特に泣けたのはあれですよ。会津の大殿様が領地を見回りに行くくだり。
なんつーの、もうその場にぜひともいたかったです。号泣するわそりゃ。

今まで受験勉強として機械的に知識を詰め込んでばかりしてきた日本史ですが、見方を変えるとこんなにもおもしろく、そして感動できるもんなんだなと感心しました。歴女が増えるのもわかるわ。


上でほとんど触れてませんが、もちろん主人公の奮闘ぶり、成長ぶりも読みどころです。
今根なし草のような生活をしているわたしですが、いつかこんな風に何かひとつ大志を抱き、それを成し遂げるため全力で努力するようなそんな生き方をしたいです。


これは一体なにがきっかけで読み始めたのか忘れたわけですが、読んでよかったです。
数学とか囲碁、天文学(?)に詳しければもっと楽しめるんだろうなー!!巻末の参考文献も読んでみようか画策中。

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  • 本屋大賞

    Excerpt: 湊かなえの「告白」を読んだ - なるしす日記 本屋大賞だかミステリ1位とかそうした評価さえ気にしないのであれば、一気に読めるいい作品だと思いました。 ただ、2作目以降がどういう評価を受けるのか、どうい.. Weblog: 検索されている話題のニュースはこれ。 racked: 2010-04-26 15:41
  • 天地明察(冲方丁)

    Excerpt: 初読み作家さん。意味もなくハードボイルド系だと思っていたので、なかなか手が出なかったんですが、「本屋大賞」にノミネートされていたので読んでみました。 Weblog: Bookworm racked: 2010-04-29 14:13