「昆虫部」 椙本孝思

昆虫部昆虫部
椙本 孝思

幻冬舎 2010-05
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内容(「BOOK」データベースより)
「つまんねー」「くだらねー」「やる気しねー」と生きることから逃げてばかりいた高校生がひょんなことから入部したのは、校内一マイナーな「昆虫部」。昆虫の驚くべき生態を知れば知るほど…。

ご無沙汰ですー。。
テスト勉強やら突如ハマった趣味に没頭するやらで本が全然読めてませんでした。あ、きっちり漫画は読んでましたが。図書館に絶妙なタイミングで予約かけた本の数々が流れてゆきましたよ……ふふふ……

で、こんなことじゃいかん!と思って、とりあえず手に取った本がこれです。
敬愛する書評家藤田香織さんのブログで紹介されてました。一風変わったクラブに属する高校生たちの青春ものとのことで……青春もの大好きっ子としては外せないかと。

しかし最初のあたりは読むのしんどかったですね。
何やってもたるいし、周りはバカばっかりだし、人生なんかくだらないと思ってるとある男子高校生のひとり語りが延々続くんですよ……その年代特有のアレさとはわかっていつつも、こういう感覚を持つ子ってのは時代が変わってもいるもんなんだなと思ってみたり。
15年くらい前に好きで読んでた漫画にもそういう子いましたから。仲間はずれにされてるんじゃない、自分が世界を‘仲間はずし’にしてやってるんだっつう……あれもすごい作品だった、いろんな意味で。でも最後は思いもかけないようなかたちで救済されるので、あの漫画は傑作だと思ってます。
しかしまず一般受けしない上、読んでいるのを知られるとヒく人もいるので書名は伏せます。(ここまで書いておいてなんですが)

そういう読書体験があるので、読み始めたところから、この作品は一体こいつをどんな風に導いて決着させるのか。そこが気になって気になってたまりませんでした。


居心地の悪い教室を抜け出して弁当を食ってるところを、同学年の可愛い女子にナンパされ。
…と思いきやそれは勧誘で、昆虫部に入らないかと。しかも部長は同クラスのいじめられっ子。最初のうちはなんのかんのと言いながら脱出を試みるものの、部長を助けるために新種の蝶の採取に休みの日繰り出してみたり、弱小部の存続をかけて、文化祭に一世一代の賭けに打って出てみたり。

だるいたるいといいつつも、本当はそうじゃなくて、なんにもできない自分が嫌で、もがき苦しんでただけの主人公が徐々に変わってゆくさまは見ものでした。

ちょっと不満もあるんですけどね……いじめっ子たちの描き方とか。でもしつこく書かれても読む気失せただろうし、こんくらいでよかったのかなあ。
あと僭越ながら言わせてもらうと、ラスト1Pはなくてもよかったんじゃないかと。その前のページで終わってたほうが、文章的にばしっとしてた気がするんですがどうですか、読んだ方。


や、でも全体的には楽しく読めました。
虫嫌いだったけど、昆虫部にはちょっと入りたくなるようなそんな気持ちになれますよ。

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