内容説明 恋愛から遠く離れた姉と、誰ともうまく愛し合えない妹。恋愛も人生もおぼつかない姉妹の行き着く希望とは−。誰かと誰かの人生が重なっては離れ、離れては重なってゆく様を、丹念な心理描写で描き出す全6篇の連作短編集。 前作「うちへかえろう」が妙に雰囲気のある話で気になってました。で、今作。 また姉妹ものなんですねぇ…って読み終わるまで気付いてませんでした。で、今回もまたリアルなんだよな〜〜。 妹の恋愛模様と、姉の淡々とした日常が交互(?)に語られます。 二人ともどうやら育った家庭に問題があるらしく、そこは詳しくは語られないものの、その影響で不器用な人生を送ってます。その二人を少し変えるのは、昔つきあいがあったり、触れあったことのある過去の男。 姉にしろ妹にしろ、なんだかやたらせつない話で、途中でちゃんと準備してなかったら泣いてしまったかもしれません。ずっと静かに沈んでる感じのお姉さんのほうが、昔の彼氏と会ったことで「人生の消化試合」から少し脱却できて、ほんとによかった。そばにいてくれないとしても、誰かが自分の幸せを願ってくれている状態って幸せですよね。さみしいけど。 妹さんのほうはまさかそんな展開が!?と全然予想もしなかった方向だったのでびっくりしましたが、よかったです。こっちいうとネタバレなんで詳しく言えないんですが、…ああもう何も言えん!実際には「ねえよそれは」と思いつつ、あったら素敵よね〜とたぶん女性ならうっとりする展開じゃない、か、な。 最初の読み始めがあまり幸せな感じでないので、最後までこんなかな〜と思いつつ読んで、でも途中切ないながらも結構幸せになって、このまま行くとハッピーエンド?と思ったら最後落とす↓↓↓。てな展開なので、読めなかったですね。そこもおもしろかったです。 大阪が舞台の、でもそんなにテンションの高くないお話。柴崎さんもそうですが、こういうテイストのお話がもっともっと増えてもいいんじゃないかなと思います。大阪のステレオタイプなイメージを変える一端を担うことにもなるんじゃないかと。 長い予感
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